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自由意志がないから、好きなように生きられる

下半身が麻痺して歩けなくなってから、小林正観さんのことを知りました。

いや正確に言うと、名前は知ってたけどちょっと敬遠気味で、たくさん出ている本も、一冊も読んだことがありませんでした。なんとなくきれいごとを並べているような感じがしていたので。(正観さんすみません、、、)

しかしたまたまYouTubeにアップされている講演の録音を聞いて、それから熱心に聞く様になりました。

「なぜ自分が障害者になったのか」と、考えても仕方のないことをぐるぐると自問していた時期だったので、彼の話す

「人生は100%シナリオが決まっている。すべて生まれる前に自分が決めた通りに人生は動く」

と言う話を聞いてものすごく慰められたのです。

「そうか、これも自分で決めてきたのか、だったらそんなに悪いことじゃないはず」と妙に納得したのでした。

自己啓発の世界にはいくつか流派があるようで、「人生のシナリオは100%すべて決まっている」と主張するグループと、「いや、すべては自由意志、自分の思い通りに描ける」というグループ、そしてその中間「大事なポイントだけは決めていて、それ以外は自由に決められる」というグループがあります。

結局、どれが正解か、なんてわからないので自分の信じるものを選べば良いのですが、私は最近「人生のシナリオは100%すべて決まっているんじゃないかなあ」と思っています。

で、この前提に立つと「自由意志がないんなら、人生ビジョンとか夢とか努力とか、全然ムダじゃん」ということになって、なんともつまらない人生に思えてきます。

しかしですね、、、

ここからが面白い(と思う)のですが、実は逆で、すべて事前に決まっているなら、自分の好きなようにやればいい、とも言えるのです。

例えば、2つの選択肢があって、Aを取るかBを取るかで悩むことがよくあります。

結婚やら就職という大きな話から、引っ越し先をどこにするか、今日のランチは何を食べるか、、、など、人生にはこういう場面がつきものです。

できるだけ失敗したくない、後悔したくないと思うからあれこれ悩むわけですが、どちらを選ぶかはすでに決まっている。

Aを取ると見せかけて、直前でBに決めるとか、ほとんどBにしようと思ってたけど、ふと魔が刺してAを選んでしまったとか、、、人生にはそんなこともたくさんありますが、それもすべて織り込み済み。

散々迷ってどちらかに決めたとしてもそんなのは最初から決まっていた(笑)

あなたのパートナーは、他の候補者だったAさんでもBさんでもなくCさんでもなく、今目の前にいる人というふうに最初から決まっていて、あっちにしとけばよかったなあ、と後で後悔してもそれはムダなことことなんです。

ということは、どれが正しいか、どれが後で後悔しないか、得か損か、儲かるか儲からないか、なんていう”世の中基準”はカンケーないと言えるわけです。

とにかく自分が欲しいもの、やりたいこと、いいと思うことを選べば良い、だってどうせ最初から自分で決めているんだから。

そう思ったらものすごくラクになりませんか?

今世ではわざと失敗して、後悔する人生を送ろう

というひねくれた魂ならいざ知らず、普通の人は、最後はハッピーになれるように仕組んでいるはずなんですよね(と信じたい)。

ですので安心して自由意志を実行すれば良いのです。

結局それも自分の敷いたレールの上に乗っかってるだけ、悩むのはある意味エンターテインメントだと思えば、もっと人生を楽しめるんじゃないか、というお話でした。




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