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公立高校からの京大受験戦略12
公立高校から京都大学を目指す受験生に向けたシリーズ。
久々の更新です。
前回はこちら
前回、新学期の学習スケジュールとして、物理は原子分野に時間を割けるように準備して欲しいということを書きました。
今回は、原子分野の学習の進め方です。
原子分野で重要なことは、原子分野の概略を理解することです。
物理学的には、量子力学誕生前史のような位置付けで学習を進めていきます。
できれば学校の図書館などで概略を理解できそうな本を読むことをお薦めします。
その際に、理解して欲しいのは、アインシュタインが提唱した光量子仮説が当時の物理学者にどのような影響を与えたのか、その結果何が分かったのかをきちんと整理することです。
また、もう一人の物理学者ニールス・ボーアが果たした役割も理解して欲しいところです。彼の最大の業績とも言える水素原子モデルの構築は、単に受験知識として盲目的にインプットするにはあまりにもったいないと思います。長岡半太郎やトムソン、ラザフォードが提唱した原子モデルのプロセスを経て人類の英知を得た歴史も同時に理解して欲しいと思います。
将来物理学を学んでみたい人は、ここはちょっと寄り道してもいいかもしれません。物理学の歴史上、最も時代が動いたともいえる1900年代前半のダイナミックな動きは知れば知るほどエキサイティングなものであることは請け合いです。
また、そのようなことにワクワク感を覚える人は、京都大学の求める人物像ともあうはずです。
ゴールデンウイークまでを目途に、春は原子物理学にどっぷりと浸るといいのではと思います。