映像授業サービスの現在、未来。その5
(追記)本シリーズですが、当初の方向性とは異なってしまったこともあり、タイトルを変更しました。
映像授業サービスを展開する事業者を分析しながら、考察を進めています。
前回はこちら。
インターネットにおける動画配信がインフラとし
て整った、ここ数年新たな動きが見られています。
それは、映像授業のオープン化です。
平たく言えば、YouTubeで無料で解説授業が受けられるようになったということです。
また、コロナ禍の影響で、在宅率が上がり、YouTubeに参入者が殺到したこともこれに拍車をかけています。
映像授業サービスに限らず、授業コンテンツは、クローズドをベースにしたビジネスモデルです。そもそもコンテンツビジネスは課金による有料が前提です。そうでなければ、コンテンツ作成者は生活ができません。
今後、映像授業サービスをベースにした事業者は、この無料とのギャップに苦しむことになるのは、想像に難くありません。無料というブラックホールにも似た巨大な引力は、事業者に価格の下げ圧力をかけ続けることでしょう。
まだ過渡期なので、新規参入の業者はまだあるようですが、映像授業を課金するビジネスモデルは、程なく成立しなくなるのではと思っています。
それは、課金が難しくなったという側面と並行して進行している現実がそれを阻むのではと思っています。
最終回の次回は、その点について触れます。