小さな事実を積み上げること【確率:関西大】
今回は生徒からの質問の解説です。問題はこちら。
この時期は、抽象度の上がった問題への対処を学ぶ時期でもありますね。
事実を積みあげて、わかることは何かを考えていきましょう。
まず、a1ーa2≧2から何が言えるのかを調べましょう。
差が2以上なので、a1=a2はあり得ず、a2<a1が確定。
ここで大切な発想としては、a2<a1よりも厳しい条件はないか?という視点でしょう。
確かにa2<a1は間違いないのですが、a1ーa2≧2からさらに踏み込んで言えることがありそうですね。
それが、a2<a1ー1ですね。a1から1を引いても確実にa2より大きい。
よって、a2<a1ー1が言えます。
そうすると、a2ーa3≧1からは、a3<a2が言えます。
よって、大小関係は、
a3<a2<a1ー1 が言えます。
a3は、1以上の整数ですし、a1ー1は5以下の整数と言えます(a1=6のとき、a1ー1=5)
よって、1≦a3<a2<a1ー1≦5 と言えます。
つまり、本問では、
a1ーa2≧2と2ーa3≧1から言えることは、
1≦a3<a2<a1ー1≦5
と書き換えることができるということです。
これが本問の肝ということになります。
よって、さいころを3回投げて、1~5の異なる目から3つを選び、小さい順に a3、a2、a1 と並べていけばよいことが分かります。
解答は以下のようになります。
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