伝統校の体育祭しぐさに覚える強い危機感。継承重視がもたらす「安全」という視点の軽視【広島・広陵高校野球部中井監督の英断に学ぶ】
凄まじい暑さが続いていますね。
ついに夏の甲子園も朝夕の2部制が導入されました。
これは概ね社会に受け入れらているように思います。
普段から鍛え抜かれている高校球児といえども、健康に配慮しないといけない。それほどの厳しい暑さになったと思っています。
そんな中、広島県の名門・広陵高校の中井監督がある英断を下されたとか。
帽子、ヘルメット、アンダーシャツを白に変更されたとか。
もっとなご見解だと感じます。
私たちは、正常性バイアスから抜けきれないものですが、このような合理的な発想から思考を切り替えることは大事だと感じます。
私も、この暑さに対応するため、外出時の日傘は必携になりました。ゲリラ豪雨への対策もあります。
はじめは、男性が日傘をさすことへの抵抗もありましたが、時々お会いする「同士」の方の存在からも勇気をもらって継続しています。
これまでの「常識」にとらわれていては、暑さにやられてしまう。そんな危機感は、社会に広がっているように思います。
そんな中、福岡市内の公立高校の生徒たちは、体育祭の準備に奔走している生徒もいます。ただ、暑さにやられている生徒もいて、過剰な活動という伝統の呪縛に絡めとられている場合もあるようです。
伝統校であるがゆえに、かつての常識から抜けきれない場合も多くあるのかなと感じます。
誰もが、中井監督のように、
伝統や歴史というのは心構えが大事であって、形ではない
と切り替えられないという点も理解させられます。
時に伝統校は、伝統を引きつぐ過程で、時代錯誤や硬直した思考までも継承している場合もあったりもします。
伝統校だと社会に胸を張るのであれば、時代にアジャストする柔軟さも必要ではないかなと思います。
伝統校であるがゆえに、うるさいOB(時にはOG)が気になるのかもしれませんが、そのような老害の年長者が過ごしたころとは全く違う夏を今の高校生は過ごしています。
むしろ、医師になった先輩こそ活動の制限を助言してもいいくらいではと思います。
このままでは、死人が出るまで伝統は変わらないということになりかねません。そのようにならないためには、合理的な思考が必要ですが、それを「○○魂」などというフレーズで覆い隠してしまうのであれば、知性のある集団ではなく、単なる正解主義の偏差値エリート集団だと言われかねないのではないか。
体育祭の準備で欠席が続く生徒の存在からそのような考えが頭をめぐっています。
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