どうしても存在する問題集の死角(『名問の森』河合出版)
今回は、物理の問題集ついて書きます。河合塾の浜島先生の『名問の森』から、質問がきました。
よくできる生徒なのですが、計算がよくわからないとのこと。
計算?
はて、この生徒が計算で詰まるとはにわかに信じられなったのですが、計算を悩ませたという問題はこちらです。
質問は(6)の計算だとか。
解説はこうなっています。赤枠の計算がわからないのだとか。
ちなみに、①式は、線分BCを直線の式としてあらわしたものです。
実際にやってみましたが、仕事(W)はともかく、内部エネルギー(ΔU)は、微妙ですね(^^;)
因数分解にする意図が私にはよく理解できなかったこともあり、以下のように計算をやり直しました。
体積をもとめる問題としてエネルギーQをVの関数にします。
2次関数なので頂点でもとめてもいいのですが、面倒なので、微分で解いています。
結構長いですね。この長い計算を端折るためにあのような因数分解の形になっていたのか、真相はよくわかりません。
ただ言えることは、この計算のために紙面を割く余裕がなかったことは想像に難くありません。
『名問の森』は受験生におススメしている問題集でもありますが、このようにレイアウトの都合だったり、先生の個性が情報共有を阻むことがあります。
その場合は、質問をしてしっかりと解決していくことが大切です。
どんな問題集でも死角はあります。それを実感した問題でした。