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公立高校からの京大受験戦略18【ひとあじ違う京大数学の対処法】

公立高校から京都大学を目指すための戦略について書いています。前回はこちら。

今回は、京都大数学の特長について、書いてみます。また、後半では、その対処法も触れます。

まず京大数学の特長は、何度か触れていますが、大問主義と言われる出題形式です。東京大の出題形式である(1)(2)・・・という枝問がなく、誘導形式になっていません。それにともなって、問題文が短く、1行の問題も珍しくありません。

2022年も1⃣と3⃣が短文の問題でした。

京大数学対策が難しい理由の一つは、この短文問題への対処法が難しいからだと思っています。

また、塾・予備校講師の中には、この京大対策を苦手としている講師が一定数いますが、これらの先生方は、「こうすれば解ける」「このような考え方をすれば、解ける」という指導法を好む先生です。

先日正射影ベクトルについて、書きましたが、

このようなウケのいい解法を伝授するというスタンスでは、京大数学へは十分なアプローチができないと思っています。

このような指導法をトップダウン型とすれば、京大数学の対策はボトムアップ型がいいのではと思っています。

京大数学の場合、答案を書く前の分析や考察がとても大切だと思っています。
そのため、一つ一つの問題について、問題を分析し、解けても別解を探したり、解法を吟味するようなアプローチです。これをボトムアップ型と呼んでいます。

私の場合、授業では、着眼点やいわゆる「実験」を通して、解法の方向性を探ることを大切にしています。また、自学へのフィードバックも重視して対応しています。

京大数学へのアプローチは、塾や予備校で習うだけでなく、自学で実力を高めることも可能あると思うからです。京大に現役生や公立高校生が健闘しているのもそのような背景があるからだと思っています。

大手と関西圏を除けば、京大に特化した授業を展開している塾や予備校は少なく、あってもトップダウン型の場合が多いのではと思いますので、対策は自学がベースになるのかなと思います。

だからこそ受験生の力量が問われるともいえるのが京大数学なのではと感じています。



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