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IoTで気軽に使えるArduino通信モジュールが無くなってきているので新たに作る事を考えている


自分は元々、農業分野でのテクノロジー化を目指して、手始めにビニールハウスの環境計測からスタートしています。
それが今では灌水(水やり)の制御や衛星画像を利用したデータ解析を行うようになりました。
また、最近ではLoRaWANを利用した環境計測機器の開発運用など、数年の経験を持つようになりました。

通信モジュールのコストが無視できないほど高い

生産現場のデータをクラウドに送信する場合、何らかの通信機器が必要となります。それはWiFiやLTE、5G、そして用途にもよりますがLoRaWANやSigfoxだったりします。

色々な通信機器をチェックして、農業現場のデータをクラウドにどのように送信すれば一番良いかという視点で通信形態を検討しています。
が、その通信モジュールを使った製品の供給状態について満足出来なくなってきました。

どういう事かと言うと、モジュールの供給量が少ないため、どうしても製品価格内に占める通信モジュールのコストが高くなってしまいます。
折角、RaspBerryPiやArduino、ESP8266やESP32などのマイコンが数百円~数千円というお手頃価格で手に入るのに対し、通信モジュールは高いですね。それ自体だけで数千円~1万円越えとなります。

加えて、最近まで利用していたKiWi Technology社のADB922SLがディスコン(終売)になったのが大きかったです。
こちらは通常版はまだ販売していますが、省電力版が無くなったのが本当に惜しい。LoRaを使う所は大体、省電力性についても必要としている所が多いんじゃないでしょうか。

今年の1月には↑こんな事をつぶやいていました。

Arduino、RaspberryPiにアドオンできる通信モジュールを作りたい

省電力でかつArduinoやRaspberryPiに直接アドオンできる基板が無いです。
そこでこう考えました。
幸い通信モジュール自体は供給されているので、それを使った汎用的な基板を量産出来ないだろうか。

通信モジュールとして求める要件としては以下の通り

・Arduino IDEもしくはPlatformIOでの開発が出来る事
・何かしら標準のピンアサインに準拠
・省電力である事
・ローコストである事

何かしら標準のピンアサインに準拠、と言うのはArduino Unoのピンアサインと一緒というような意味合いになります。
もちろんRaspberryPiだったりM5Stackだったりに準拠していても問題ないですが、これらは2023年現在本体価格が高騰中なので対応しても意味合いが薄そうです。

自分としてはネットワークに比較的ローコストで気軽につないで、データをやり取りキャッキャウフフしたい訳ですから、こういった要件を満たすハードウェアが出来ないか、と考えています。

海外のLoRa事情だと広く使われているせいか、低価格で通信モジュールが売られていますね。日本では周波数が違うのと技適が無いので使えないのが残念です。

またLTE系の通信モジュールだと以下のリンクから始まったT-SIM7080G-S3が今の所最強では無いかと思っています。マイコンとLTE-M、GPSが付いていて5000円台で供給されますし。


モジュール作成して貰いました

そんな事を思っていたら、低電力LoRa通信モジュールの手元在庫が心もとなくなってしまったので、以前から相談していた会社さんに通信モジュールをまるっと作ってもらう事が出来ました。
これまで使っていたKiWi製のモジュールを引き続き利用しているので、プログラムコードの修正は不要のはず。

とりあえずですが納品して貰って、これから評価してみる予定です。

また最近になって、KiWi以外にも手ごろな価格帯の通信モジュールが出てきましたので、そちらについても評価できたらな、と思います。


と言う訳で、農業設備の自動化の情報をまとめるべくnoteのマガジンを作りました!


私が共同代表を務めているGREEN OFFSHOREでは農業向けのIoTサービスを展開しています。
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