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自分で作る農業設備の自動化、どこまで進んできたのか



全てはここから始まった

2021年の7月に下のタイトル「農業設備の自動化」というテーマについて、書き始めました。

リンク先を見て貰えれば分かりますが、この時はたった4行しか書いていません。
家庭菜園、ここでは自分で使うDIYレベルという意味合いですが、そうでは無くプロ向けのサービスとして作りたい、と書いてあります。


そしてあれから2年経ちました。

自動化を図る話はどうなったんだよ?という事で、この話は現在どうなっているかを今回書いてみようかと思います。

私がやりたかった事

私が灌水サービスをなぜ立ち上げるに至ったか?まずはその背景から書いてみしょう。
私は元々施設園芸向けの環境計測サービスを運用していた訳ですが、お客さんである生産者様から「計測したデータを元にビニールハウスをコントロールしたい」という要望が挙げられた事が切っ掛けになります。

計測データの次に何が来るかな~と考えていた私は、たまたま展示会で出会った新規で農業分野に参入する設備メーカーとお知り合いになった事もあり、そのメーカーが作る設備機械を使ってみる事になりました。

会社設立~資金調達

私の本業がソフトウェア作成である事もあって、設備機械をコントロールする事はそれほど苦労する事は無かったかと思います。
むしろこれまで、Webのみ、計測のみという所から、実際に自分で操作が出来るジャンルなので学びも多かったです。
主にAWSの技術を新たに学び直して、出来る事が多くなったのは自分の得意とするジャンルが増えた事に繋がりました。

ただ、ソフトウェア一本で闘っていた頃とは違い、今度は本格的なハードウェアが必要となります。
これを広く展開させるためにはまとまった資本が必要。
世の中に灌水コントロールというプロダクトは多く出ていますが、大多数は資本が無いのでこの部分で脱落してしまいます。私も当初はソフトウェアのみという事を考えていたのですが、やはり何をするにもお金が必要になる、と考え直しGREEN OFFSHOREを設立し、創業時補助金を日本政策金融公庫から借り受けました。

あいち農業イノベーション他に採択

モノとサービスは構築できた。後足らないのは実績です。
こういったプロダクトを世に出すには何は無くとも実績が必要です。そのために実証実験などを繰り返す訳ですが、私たちは愛知県が進めているあいち農業イノベーションプロジェクトに採択されました。

テーマは鉢物の自動給液システム構築へ向けた技術開発という事で、シクラメン鉢に対する自動給液システムを構築しています。

リモート灌水コントローラの設置作業

その他に、地元浜松市の補助金を利用し、灌水サービスの実証実験を開始しています。

そして現在

私たちはあいち農業イノベーションで農業総合試験場とタッグを組み、昨年度から実験を開始しています。
現在も定期的にミーティングを行い、鉢物栽培に求められるサービスを構築中です。

電磁バルブを用いて灌水のON/OFFを行います

今回、シクラメン鉢物をターゲットにしていますが、花の鉢物の栽培には横展開が考えられます。その部分も今後追求し、ここで報告が出来たらいいなと思います。


と言う訳で、農業設備の自動化の情報をまとめるべくnoteのマガジンを作りました!


私が共同代表を務めているGREEN OFFSHOREでは農業向けのIoTサービスを展開しています。
そちらにも様々な情報を展開しているので、ぜひ上記リンクをクリックしてみて下さい。


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