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子供向けデジタル体験向上プロジェクト「くりらぼ」令和6年度の申込みを開始しました!

 令和5年度から開始した「子供向けデジタル体験向上プロジェクト」。
 今回は、令和5年度の取組結果と令和6年度の取組内容について、デジタル共生推進担当からお知らせします。


■とうきょうこどもクリエイティブラボ(くりらぼ)

 とうきょうこどもクリエイティブラボは、東京の未来を担う小中学生が、デジタルツールを使って作りたいものを考え、仲間と一緒に作り、遊び、試行錯誤することで学び成長する「デジタル創作体験」の機会を創出するプロジェクトです。
 このたび、子供たちに親しみを持ってもらえるよう、子供たちや保護者の方々のアンケート結果を踏まえ、プロジェクト名称を「とうきょうこどもクリエイティブラボ」(愛称:くりらぼ)に決定しました。


■「くりらぼ」に込めた思い

 子供たちが新しい時代を切り拓いていくためには、どのような力が必要でしょうか。課題を見出す力、先を見通す力、新たな何かを生み出す力 、自分のよさを認識する力、他者を思いやる力など、様々な力が必要だと言われています。こうした「力」につながっていくと考えられるのが「創造力」です。
 デジタルツールを使った創作体験は、大規模な施設や大掛かりな装置等を必要とせずに、複数の知識領域をつなげ、表現の可能性を広げることができ、創造力を育む学びに適しています。
 子供たちが身近な場所で気軽にデジタルツールに触れ、多様なプログラムの体験を通して、楽しみながら成長できる場にしていきたいという思いをこめて、「クリエイティブ」な「ラボ」、さらに子供たちが親しみやすいよう、ひらがなで愛称「くりらぼ」と名付けました。


■「自分が一から作ってやるのが楽しかったです」~令和5年度の取組結果~

 「もっと色々むずかしいと思ったけど、いがいとかんたんでたのしかった。またやりたい。」「自分で考えたキャラクターやゲームを作りたい。」。どちらも、令和5年度に参加した子供たちの感想です。
 プログラムに参加するのは子供たちのみとなりますが、デジタルツールを使った経験がなくても、メンターが一人ひとりをサポートしますので、子供たちだけで十分に体験できる内容になっています。
 令和5年度は、都内の15区市町村で49回のデジタル創作体験を開催し、のべ608名の子供たちが、ゲーム制作、ロボット、3Dモデル、音楽、映像、イラストの制作等を体験しました。会場では、子供同士で教え合ったり競い合ったりする場面や、黙々と自分が作りたいものに集中する様子が見られ、参加した子供たちそれぞれが、自分のペースで楽しみながら真剣に学んでいました。
 アンケートでは、98.4%の子供から「楽しかった」との回答をもらいました。「また参加したい」という回答も92.7%に上ったほか、「もっとやりたい」、「時間が足りない」などの自由回答も多く見られ、子供たちが継続的にデジタルツールを使った創作体験ができる機会をつくる意義を改めて感じました。


 

 保護者の方のアンケートでは、99.6%の方から「良い体験だったと思う」と回答いただきました。自由回答では、「普段落ち着きのない子が集中して取り組めた」、「いい顔をしていた」、「ITを消費することで日常があふれてしまう中で、ITを作り出す・はみ出す経験ができたこと。作るよろこびを実感できたことがよかった」など、子供が見せた集中力やそのときの顔に驚く声が多数ありました。講義形式で教わるのではなく、子供たちが自ら考え、作り出すという、本プログラムの特徴を評価いただけたものと考えています。



■くりらぼスタート!~令和6年度の取組概要~

 令和6年度は、区市町村の協力をいただき、よりたくさんの子供たちにデジタル創作体験の機会を充実・拡大していきます。

【令和6年度取組概要】
<開催場所>
25区市町村で92回開催予定
※図書館、児童館、公民館などで子供たちに身近な場所で開催します。

<対象者>
都内在住又は在学の小中学生

<募集人数>
各20名程度

<内容>
ゲーム制作、ロボット制作、電子工作、3Dモデル制作、音楽制作、映像制作、イラスト制作の中から、2つまで選択可

<参加費>
無料

 7月27日(土)、28日(日)の八王子市中央図書館での開催を皮切りに、2月末まで25区市町村で取組を展開していきます。
 実施内容の詳細と参加者募集は順次ホームページ(https://www.kids-digital.metro.tokyo.lg.jp/)でお知らせしますので、ぜひご参加ください。また、開催日程と開催場所の一覧を文末に掲載いたしますので、ご覧ください。

※開催会場によって、イベント的に1回~4回開催するケース、継続的に2~3か月にわたって実施するケースがあります。
※対象は小中学生となりますが、会場により、小学生対象、中学生対象など、対象が異なる場合がございますので、ご確認の上お申し込みください。


 各会場で開催される「くりらぼ」で、子供たちがデジタル創作を継続的に体験し、未来を切り拓く創造力を育んでほしいと思います。私たちは、本プログラムの充実に向けて今後も全力で取り組んでいきます。
 「くりらぼ」の活動はまたnoteで報告します。
 デジタルサービス推進部noteのチェックを引き続きよろしくお願いします!


くりらぼの日程及び会場(開催予定日程順)