子供のスマホ斜視が急増!斜視の治し方と予防法を紹介
本記事では、子供に増えている「スマホ斜視」について解説しています。スマホ斜視の原因や治療法、自分でできるトレーニング、予防法などをわかりやすく説明しています。スマホ斜視について正しく理解して、目の健康を守りましょう。
「子供が突然斜視になった」という場合、その原因はスマホかもしれません。
今日、スマホやゲーム機といったデジタルデバイスが幅広い年齢層に広く普及しています。スマホに触れる機会の増加の影響からか、子供や若い世代に急性内斜視が増えています。
斜視は見た目の違和感だけでなく、身体にもさまざまな症状を引き起こすことがあります。
今回は急性内斜視になる原因や症状、そして斜視を予防するための対策をご紹介します。ぜひ参考にして、目の健康を守ってください。
1.斜視の原因はスマホの使い方かもしれない
子供のスマホ所持率が年々高まっているとともに、スマホデビューをする年齢はどんどん下がっています。スマホを活用しながら育児をする「スマホ育児」という言葉まで使われるようになりました。
このように子供達がスマホを持つことも珍しくない今日ですが、それと斜視の増加とはどのような関係があるのでしょうか。
1-1.スマホの使いすぎが原因?「急性内斜視」とは
急性内斜視は以前からある症状で、原因としてはストレスや、片目の視力が急激に落ちることなどが挙げられていました。
ただここ数年で増えた急性内斜視の原因は、多くがスマホやゲーム機などの画面を長時間見続けたことによると言われています。その仕組みは下記のとおりです。
1. 近いものを見るときは目の筋肉が縮み、黒目が内側に寄る
2. 長時間1の状態が続くので、黒目が内側で固まってしまう
このように「近い距離」で「長時間」デジタルデバイスの画面を見ていると、黒目が内側で固まって「急性内斜視」になる可能性があります。
1-2.急性内斜視は子供に起こりやすい
大人でも長時間スマホを見る人は多いですが、子供の方が急性内斜視の発症率は高いです。子供は目が疲れても気づきにくく、これが急性内斜視になりやすい要因といわれています。
長時間スマホを見ていると、大人は「目が疲れた」と感じるでしょう。目が疲れたら自然とスマホから目を離します。そのため目の筋肉がゆるみ、黒目も元の位置に戻るのです。
けれど子供の場合、大人ほど目の疲れを感じません。そのため平気で1〜2時間ほどスマホを見続けることができてしまいます。その間はずっと目の筋肉が縮んでいる状態で、そのまま筋肉が固まってしまうと「急性内斜視」になるのです。
一度斜視になってしまうと、場合によっては手術による治療が必要となります。子供の異変に気づいたら、なるべく早く眼科へ連れていくようにしましょう。
2.「スマホ斜視」の症状をセルフチェック
原因がスマホの使いすぎということから、「スマホ斜視」とも呼ばれることのある急性内斜視。ほとんど子供自身に自覚症状はないため、周りの大人が気づくことが大切です。早期発見をするためにも、よく症状を知っておいてください。
2-1.急性内斜視は子供に起こりやすい
斜視とは、右目と左目で黒目の向きがずれている状態です。どちらかが内側を向いたままの状態を「内斜視」、外側を向いている状態は「外斜視」といいます。
内斜視には先天性と後天性がありますが、急性内斜視の場合は後天性で、突然どちらかの黒目が内側に寄ったまま戻らなくなります。脳には異常がないと言われており、スマホやゲーム機の使いすぎによって誰にでも起こりうる症状です。
両目だとものが見づらくなるため、次のような行動が出るかもしれません。
・片目でものを見ようとする
・首をかしげる形でものを見ようとする
・横目や細目にしてものを見ようとする
子供の目や行動に違和感を感じたら、一度受診することをおすすめします。
参考:スマホと目、急性内斜視とは? (kubota-eye-clinic.com)
2-2.斜視の症状2:物が二重に見え、遠近感や立体感がつかみにくくなる
急性内斜視の主な症状は「複視」、つまりものが二重に見えてしまう状態です。
通常であれば、近くを見る際は「筋肉を縮めて黒目を内側に向ける」「ピントを合わせる」という2つの動作を行います。一方で遠くを見る際は筋肉を緩めるのですが、急性内斜視の場合は筋肉が縮んだままもとに戻りません。
そのため遠くを見る際にものが二重に見えてしまい、たとえば黒板の字が見づらくなってしまいます。遠近感や立体感もつかみにくくなり、次のようなトラブルも起きやすくなるでしょう。
・人との距離がわからず、ぶつかりやすくなる
・目を使うのに疲れ、眼精疲労や肩こり、頭痛などが起きる
ひどい場合には日常生活に支障が出るため、学校に行けなくなるなどの大きな問題につながる可能性もあります。
内斜視については、日本弱視斜視学会のこちらのページをご参照ください。
3. スマホ斜視の治し方は?
医新会のウェブサイトによると、斜視を治すには「手術」か「それ以外の方法」があるそうです。
手術の場合は、中学生以下の子供であれば、全身麻酔が必要であるため、入院しなければ行けないようです。一方、中学生以上と成人であれば日帰り手術が可能なようです。
手術以外の方法としては、コンタクトレンズ、メガネ、そして遮閉法などがあります。詳しくは、医新会の斜視の治療をご覧ください。
また、自分でできるトレーニングとして 1日10分の斜視トレ がYoutubeで紹介されています。日頃の目を動かす筋肉のケアにも効果があるそうなので試してみるのもいいかもしれません。
4. スマホ斜視の予防法3つ
後天性の急性内斜視は、デジタルデバイスの使い方を工夫するだけで予防できます。スマホやゲーム機などを使う前に、親子で3つのルールを決めておくとよいでしょう。
4-1.予防法1:画面との距離は30cm以上離す
急性内斜視の原因は「近い距離」で「長時間」画面を見続けることです。「近い距離」にならないためには、画面との距離を離すことが大切になります。
画面の大きさにもよるので、以下の数値を目安にしてください。
・スマホ:30cm以上
・パソコン:50cm以上
普通にスマホを使用している状態だと、画面との距離の平均は20cmと言われています。
そのため、それまでよりも少し離すことを意識するとよいでしょう。また、首や肩への負担を減らすためにも、寝ながらではなく座った状態でスマホを使用するとよいですね。
4-2.予防法2:1日のスマホ使用時間を4時間未満に
「長時間」の使用を避けるためには、あらかじめ1日の使用時間を決めておくことが必要です。スマホだけでなくゲーム機などほかのデジタルデバイスも合わせて、4時間未満におさめることが理想といえます。
あらかじめ使用時間を設定しておけば、その時間を超えるとアプリが使えなくなるスマホもあるので、こういった機能を利用するとよいでしょう。子供が小さいうちは、保護者の見える範囲でスマホを使わせるのもよい方法です。
スマホの使用時間が長くなると、斜視だけでなくスマホ依存症の心配も出てきます。ぜひ親子で話し合い、使用時間の目安を決めてください。
4-3.予防法3:10~20分に一度は目を休める
上述したように、子供は大人と比べて「目が疲れる」と感じることはありません。とはいえ画面を見ている間は目の筋肉が縮み、黒目が中央に寄った状態になっています。本人は気づかなくとも、目には負担がかかっているのです。
そのため10〜20分に一度は画面から目を離し、遠くを見て目の筋肉を緩める時間をとりましょう。斜視はもちろん近視予防のためにも、「目を休める」という習慣づけをしておきたいところです。
また適度に屋外で遊ぶことも大切です。「屋外で遊ぶ時間が長い子供ほど近視になりにくい」という研究もされているように、屋外活動は目にいいといえます。
軽い斜視の場合は、スマホの使用を中止しただけで症状が改善した例もあります。スマホの使い方を適切にコントロールして、急性内斜視を予防しましょう。
参考:スマホと目、急性内斜視とは? (kubota-eye-clinic.com)
5. 斜視の原因になるスマホの使い方を工夫しよう
近年増えている急性内斜視は、スマホなどのデジタル機器を「近い距離」で「長時間」使用することで発症します。特に子供に発症しやすく、症状が進行すると日常生活に影響が出ることもあるので、注意が必要です。
ただスマホにはメリットも多く、スマホ禁止にはできないことも多いですよね。
そのため子供にスマホを渡す際は、使い方を子供任せにせず、親子でルールを決めておきましょう。「スマホは目に悪いから」と禁止するのではなく、安全にスマホを使う方法を親子で考えてください。
6. スマホ使用管理アプリでスマホの使いすぎを防ぐ
お子さんにスマホを持たせているという保護者の方も多いと思います。子供のスマホ使用状況をしっかりモニタリング・管理することでお子さんが斜視になるのを予防することができます。
そんな時に便利なのが、スマホ使用管理アプリの スマモリ です。家庭で使用時間などのルールを決めていても保護者の方が仕事などで近くにいられない場合、お子さんが本当にルールを守っているのか確認できない時もあると思います。
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