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思春期♡に "観れなかった映画" と "観れた映画"

 for younger audiences


 ”note” する時は、自分の好きなものについて、当時、"自分の感じていたこと" を振り返りながら、記事にしていくことを基本にしています。

 そんな自分が、中学~高校時代(80年代)に観た映画について語っていく時、避けては通れないな~って思ったのが「ちょっと”H”な青春コメディ」の話なのです。

 今回は、真面目でスマートな自分のイメージ(←誰が言った?😀)とは違って、ちょっとな映画について ”note” したいと思います。(ちょっと不快に感じる部分があったらすみません💦)


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 小学校高学年ぐらいから、健康な男子としては性的な興味が湧いてきていた自分ですが、思春期特有の潔癖な部分というのも持っていました。

 ”なことに興味のある自分を他人に見せてはならない!

 そんな気持ちが、自分の中に強く強くあったのです。

 

 インターネットやレンタルビデオすらない時代だったので、性的な表現も ”お色気” という名の下で、TVの地上波放送の中でも頻繁に見られた時代でした。
 ただ、そのTVでさえも一家に一台の時代でしたから、寛容な家庭以外では、「子どもは見ちゃいけません」カテゴリーの番組も多かったのです。

 そんな時代ですから、映画でも、純然としたポルノ映画ではなくとも ”お色気” シーンが話題になる映画も多くて、小学生の自分でも、シルビア・クリステルの『エマニエル夫人(1974)』や池田満寿夫さんの『エーゲ海に捧ぐ(1979)』は ”” な映画って認識がありました。

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 今、思えば、ちょっと少年には手の出せない「官能」の世界なんですが、内容とは関係なく、女性の裸に興味津々だった頃なのです。

 こういう、文学をもとにエロスの部分を描いた映画には手が届かないのですが、この頃は、若者向けの「ちょっと”H”な青春コメディ」もたくさんあったんですよね。
 「グローイング・アップ」シリーズや「ポーキーズ」シリーズなど、思春期の ”初体験” がテーマになってる青春コメディなら、手の届く範囲です。
 当時、TVの洋画劇場で放送されることもあったんですが、地上波放送になると、また一つハードルが発生するんですよね~。

 そう、親の目です...

 例えば、シルビア・クリステルが出演した『プライベイト・レッスン(1981)』って映画が「ゴールデン洋画劇場」で放映されたことがあったのですが、いくら映画好き少年だった自分でも、親の手前、堂々と観ることは、”なことに興味のある自分を他人に見せてはならない!と、強く思ってる自分にはできなかったんですよね。(翌週、観れた友だちの話を聴いてうらやましかったのですが... )

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 余談ですが、この『プライベイト・レッスン』のチラシを見ると、ロッド・スチュワートを始め、エリック・クラプトンやジョン・クーガー・メレンキャンプなんかも参加してて、なかなか豪華ですよね。
    う〜ん、ぜひ聴いてみたい!(観たい!じゃないの?)


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 ということで、こういう「ちょっと”H”な青春コメディ」を家で観ることも困難なので、後は新作映画に期待するしかなかったんですよね。

 そんな自分に朗報が飛び込んでくることになります。
 それが、当時、大人気だったアイドル女優フィービー・ケイツの新作映画の情報でした。

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 フィービー・ケイツは、自分の購読していた映画誌の人気投票でも、ソフィー・マルソーやブルック・シールズらと並んで、いつもトップを競っていた人気の女優さんで、中学生の私も密かに憧れてました。
 映画『パラダイス』でのヌードも話題になっていたのですが、黒髪でアジアンな雰囲気もあって、金髪碧眼のソフィー・マルソーやブルック・シールズよりも親近感があったんですよね。

 そのフィービー・ケイツの新作情報が

 『初体験/リッジモント・ハイ(1982)』

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 もうタイトルから期待が高まります。

 ただ、ここにもひとつ問題があって....
 ”なことに興味のある自分を他人に見せてはならない!と、強く思う自分が、『初体験/リッジモント・ハイ』を観に行くことに、すごく気恥ずかしさを感じてたのです。
 映画館に入れるのだろうかと... こうなると、もう自分との戦いです。😀

 しかし、公開が決まった後、もう一つの朗報がもたらされます。
 そう、この頃は同時上映というシステムがあったんですよね。(詳しくは下部記事を参照)

『初体験/リッジモント・ハイ』の場合、それが、ジョン・カーペンター監督のSFホラー『遊星からの物体X』だったのです。

こ、これなら行ける!

 その時、私はそう思いました。私が観たいのは、あくまで『遊星からの物体X』であって、たまたま同時上映が『初体験/リッジモント・ハイ』だったってことだと、そういう図式が成立する。そう考えたわけなのです。

 レンタルビデオ屋で ”” なビデオをアクション映画の下にしてレジに持ってくみたいな感覚ですよね。

 まあ、そのおかげで、無事に『初体験/リッジモント・ハイ』を観ることができたのです。

(あ、ショーン・ペンが出てる!)
 期待ほど ”” なシーンがあったわけでもないのですが、トレーラーでも出てくる赤いビキニ姿のフィービー・ケイツが素敵すぎて、すごく満足して帰った思い出の映画なのです。

 この後、フィービー・ケイツはもう一作、『プライベートスクール』という「ちょっと”H”な青春コメディ」に出演したのですが、同時上映が同じ系統の『超能力学園Z』だったため、ちょっと映画館に入る勇気が出ないまま観に行けず....w

 ただ、その頃は、『初体験/リッジモント・ハイ』を観に行って達成感があったのか、「ちょっと”H”な青春コメディ」に悶々することは減っていったように思います。

 その後、大好きなクリント・イーストウッドの久しぶりのシリーズ新作『ダーティハリー4』を観に行ったのですが、その時の同時上映だったのが『卒業白書(1984)』で、この映画も、いわゆる”初体験”ものだんたんですよね。

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 若き日のトム・クルーズの青春コメディなのですが、それほどトキメクこともなかったので、なんとなく甘酸っぱい自分の性の目覚めは、終わっていってた感じもしたのです。


 10代が終わる頃には、『フラッシュ・ダンス』のエイドリアン・ライン監督の『ナインハーフ(1986)』や『危険な情事(1988)』など、エロティックなシーンが話題になった映画でも、特に抵抗感なく映画館で観ることもできるようになりました。

 ”プライベート” って言葉の響きだけで、もやもやっとしていた少年も、そうして大人になっていってたのでしょうね。


 自分の思春期はそんな感じだったのですが、今の子たちって、どんな風に思春期の階段を上っていってるんでしょうね?



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