はじめて買ったCD...ではなくレコードの話
いきなり、CDでなくてすみません。
私の世代(アラフィフ)では、多分、はじめて買ったのはCDではなくレコードじゃないかと思います。
でも、テーマとしては間違ってないはず!
と、信じて、私がはじめて買ったレコードを紹介します。
レコードって、黒い塩化ビニールの円盤に刻まれた細い溝に、レコード針を沿わせて音を出すものなんですが、ビニール製なんで静電気によるホコリがつきやすくて......それを拭き取ってから聴いてた代物です。
手間がかかるのですが、今、思えば、あの ”ナガオカ” のアルコールスプレーを、シューッて吹きかけて、レコードクリーナーで丁寧に拭きあげる行程は、けっこう職人っぽい技術が要求さるので、それなりに楽しんでやってた記憶がありますね。
さて、そんなレコードをはじめて買ったのは、中学時代で、「USA for AFRICA」の『We Are The World』を購入しました。
ただし、12インチシングル盤、¥1,200でした。
中学に入り、洋楽なるものに興味を持っていたんですが、あの当時は、チャリティがひとつのムーヴメントになってたんですよね。
1984年にイギリスで結成された「BAND AID」、そして1985年にアメリカで結成された「U.S.A. For Africa」と、名だたるミュージシャンたちによるチャリティー・プロジェクトに少年の心が揺さぶられたのです。
特にTV放映された「U.S.A. For Africa」のプロモーションビデオを見て、とんでもないことが起きていると感じた少年が、次の日曜日にお小遣いで購入したのが、このシングル盤でした。
けっこう、クラスメイトも購入してたので、これが、はじめて買ったレコードだった人は意外に多いんじゃないかなと思います。
購入することで、自分もチャリティに参加している__。
あの、マイケル・ジャクソンやブルース・スプリングスティーン、ライオネル・リッチー、スティービー・ワンダーなんかのムーヴメントに、1200円だけど....参加できたみたいな、そんな高揚感を間違いなく感じていました。
この「BAND AID」~「U.S.A. For Africa」の流れが、あのライヴエイド(LIVE AID)につながっていくのですから、今、思えば、すごい時代に立ち会えたと思っています。ホント、幸福なことですよね。
歌は人を救うことができる。
そんなことを本気で感じたのでした。
『We Are the World』 U.S.A. For Africaー(Official Video)
(ソロ登場順)
1.ライオネル・リッチー
2.スティーヴィー・ワンダー
3.ポール・サイモン
4.ケニー・ロジャース
5.ジェームス・イングラム
6.ティナ・ターナー
7.ビリー・ジョエル
8.マイケル・ジャクソン
9.ダイアナ・ロス
10.ディオンヌ・ワーウィック
11.ウイリー・ネルソン
12.アル・ジャロウ
13.ブルース・スプリングスティーン
14.ケニー・ロギンス
15.スティーブ・ペリー
16.ダリル・ホール
17.(マイケル・ジャクソン)
18.ヒューイ・ルイス
19.シンディ・ローパー
20.キム・カーンズ
*コーラス
21.ボブ・ディラン
*コーラス
22.レイ・チャールズ
23.(スティーヴィー・ワンダー&ブルース・スプリングスティーン)
24.(ジェームス・イングラム&レイ・チャールズ)
*コーラス
今、聴いても心が震えます。
世代で集まると、決まってこの歌を歌ったりすることがあるんですが、みんな、それぞれのアーティストになりきって歌えたりするんですよね。
取り合いになるのは23番のスティーヴィー・ワンダーとブルース・スプリングスティーンの掛け合いパートで、みんなスプリングスティーンをシャウトしたがるのですが、構わずみんなで歌ってると、中学生のあの頃に戻った気持ちになるのです。
心をひとつにできる。
私にとって『We Are the World』は、そんな歌なのです。
* * * * *
世界にコロナ禍が蔓延する中、もう一度、この歌を歌おうとする動きがあるようです。
みんなで心をひとつに.....そんな声があるだけで、ほんとに歌って素敵だなって思います。
♪