TRIANGLEの伝説（伊藤“Old British Rocker”銀次）

2020年12月3日 23:10

=NIAGARA TRIANGLE=
　大滝詠一を中心としたトライアングル企画として、３人のアーティストがそれぞれ曲を持ち寄り制作されたアルバム。
　"Vol.1"（1976年）：大瀧詠一、伊藤銀次、山下達郎
　"Vol.2"（1982年）：大瀧詠一、佐野元春、杉真理

　今回は "Vol.１" の参加アーティスト、伊藤銀次さんを”note”します。

　"Vol.2"がすごく好きだった自分にとって、聴き始めは、"Vol.1"に今ひとつ乗り切れない部分があったのは事実です。
　ただ、山下達郎さんは、すでに知っていたアーティストだったんですが、伊藤銀次さんの方は、名前を知ってるぐらいだったので、このアルバムで、一番興味深く聴いたのが銀次さんでした。

　なってったって ”銀次” ですから、なんかバリバリのロッカーみたいなイメージだったのですが、なんか優しいんですよね、銀次さんの歌って。
　ちょっと意外な感じだったのです。

　この『ナイアガラトライアングル Vol.1』には、伊藤銀次プロデュースの曲が、「日射病」「ココナツ・ホリデイ'76」「幸せにさよなら」「新無頼横町」と、４曲収録されています。

　やっぱり、シングルカットされた「幸せにさよなら」が、悲しい歌詞なんですが、とってもいい歌なんです。

　その他の曲も、銀次さんらしい軽快なナンバーが収められてますね。

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　伊藤銀次さんって、80年代はけっこうアルバムを出していて、けっこう聴いてたんですが、思い出してみると、特に聴いていたのは、『BABY BLUE』と『BEAT CITY』の２枚だった感じです。

　どちらも、80年代前半のポリスター時代のアルバムなんですが、この頃の銀次さんの歌ポップ加減が、自分にとっては、ちょうど良かったんですよね。

　『BEAT CITY』の方は、アップテンポの曲も多いんですが、それでも優しい歌声に癒されるのです。

　あまり、ヒットには恵まれていない感じがするんですが、誰もが知ってた曲もあって、実は「笑っていいとも！」のあの曲は銀次さんの曲だったりするんです。

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　銀次さんはプロデュース業も多かったので、ミュージシャンの皆さんとのつながりが強くて、どちらかというと、玄人好みの方なのかな～と思ったりします。

　そんな、銀次さんが「いかすバンド天国」の審査員として、ＴＶに出演し始めた時は、ちょっと驚きましたよね。

　いつも帽子をかぶってた姿が印象的だったんですが、吉田建さんとともに、けっこう辛口な感じで、優しい歌声の銀次さんのイメージとは違って、音楽には厳しい人なんだと思いました。

　その後は、本格的にプロデュース業の方が中心となっていって、あまり表舞台に立ってはいなかったんですが

　Youtubeで、ひっそりと「伊藤銀次のウキウキミュージック」って番組をやっていたり、TOKYO MXでスタジオライブの模様が公開されたりと70歳を超えても、まだまだお元気なようです。　

　年齢を重ねても、優しい歌声は変わらず、そのままでしたね。

（関係note）

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