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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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#読書感想文

自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

 be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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「本の帯」についての感想文...(私の新刊読書のお楽しみ)

 久しぶりの note です。  ご無沙汰だったのに、こんな地味なテーマですみません!  今回…

Small World
2週間前
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時空系ミステリーはお好き?

 「時空もの」と称される作品たちがあります。  タイムトラベル/タイムスリップして過去や…

Small World
2か月前
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プロット万歳!(最近読んだ海外ミステリー)

 自分の読書の中で中心となっているのはミステリーで、特に本格ミステリー(探偵が謎を解くや…

Small World
4か月前
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本に呼ばれるということ②(シェルビー・ヴァン・ペルトの「親愛なる八本脚の友だち」…

 本屋のいい所は、意外な本との出会いがあるとこです。  以前にも書いたことがあるのですが…

Small World
6か月前
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スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
7か月前
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我が町のSF小説(間宮改衣の「ここはすべての夜明けまえ」に寄せて)

 ちょっと変わった読み味の本に出会いました。  それが、今作でデビューとなる間宮改衣さんの「ここはすべての夜明けまえ」という本で、第11 回ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞した作品です。  二一二三年十月一日ここは九州地方の山おくもうだれもいない場所、いまからわたしがはなすのは、わたしのかぞくの話です。  身体が老化しなくなる手術を受けた「わたし」が、今から100年ほど経った世界で、いなくなった家族について手記(家族史)を書き始めることからこの本は始まります。  

今年読んだ「新作ミステリー」(読書回顧2023)

    いつもながら、一年が経つのは早いです。  大好きなミステリー小説の年間ブックランキ…

Small World
1年前
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レイ・ブラッドベリ追想(40年ぶりに読んだ『火星年代記』)

 先日、すごく久しぶりに再読したのがレイ・ブラッドベリの『火星年代記』…     古典的S…

Small World
1年前
137

ぜひ、続編の方も "なんとかしてほしい" 話(恩田陸の朝ドラ小説に寄せて)

 けっこう、付き合いの長い作家さんである恩田陸さんが昨年の11月にリリースした「なんとかし…

Small World
1年前
107

池田真紀子さんへの信頼感(ケイティ・グティエレスの『死が三人を分かつまで』)

More Than You'll Ever Know  大好きな海外ミステリーや海外SFを読んでいると、よく出会う…

Small World
2年前
91

『異常』というタイトルを持つ本の話

  L'Anomalie  いつもとは違った感触の本を読みたい…  そう思っている人にはピッタリの本…

Small World
2年前
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よい、よい、よい!「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が、ほんとに面白かった件につ…

 PROJECT HAIL MARY  最近、ちょっと仕事が忙しかったんです。  まあ、毎年のことではある…

Small World
2年前
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文豪たちへの誘い(北村薫の「円紫さんと私」シリーズ)

 長らく読書をしていると、好みも少しずつ変わってくるので、昔、読んだ本の印象が、がらっと変わることもあります。  私にとって、印象が変化した作品の一つが、北村薫さんの「円紫さんと私シリーズ」なんです。  このシリーズの第1作目、『空飛ぶ馬』がリリースされたのが1989年ですから、自分が20代になった頃です。  当時は、綾辻行人さんをはじめとした "新本格" ムーブメントまっただ中で、次々と新人作家さんがデビューしてた時代ですね。  そんな中、この『空飛ぶ馬』を自分も読んでる