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【スナップ解説】中望遠 SONY FE85mmF1.8

こんにちは。

今日は、中望遠レンズ「SONY FE85mm F1.8」を使用したスナップ作例とその解説です。


前回は中望遠レンズ定番の使い方、「ポートレート」撮影についてのお話しでした。

今回は、「実はスナップ撮影にも活躍しますよ」ということをお伝えできればと思います。

それでは作例を見ながらお話ししていきます。






作例解説

その1:ボケを狙って

F1.8  1/100  iso1000

開放F1.8で撮影することで大きなボケを得ることができます。
35mmや50mmのF1.8よりも、被写体がぐっと引き立つように感じると思います。
この写真もピントは自転車にあり、後ろの街路樹はもうボケていますよね。

スマートフォンでの撮影ではなかなか体験できないボケ感なので、あまりカメラに興味が無い方に一眼の魅力を説明するのには手っ取り早い手段だったりもします。



F1.8  1/50  iso1000

スナップではなく物撮りですが、曇りの日の室内ではこんな感じです。
背景がちょっとごちゃごちゃしている時も、大きなボケで紛らわすこともできますね。



F1.8  1/125  iso640

ついつい人物にフォーカスしてしまいがちですが、このように人を背景にしてみるのも面白いでよね。
開放で奥をぼかすことにより、バス停と吹き込む雪が主役であることが伝わりやすくなっています。



その2:距離を保って

F1.8  1/100  iso800

街中でスナップする際、被写体や周囲に威圧感を与えないように注意が必要ですよね。
おのずと、対象とはある一定の距離が必要になります。

一般的な標準50mmでスナップする時に比べて、85mmではより安心感が大きいと感じます。

この写真は、バスをちょっと大きく写したいけど、間に入ってもらう歩行者にはあまり寄りたくないという場面です。

離れた位置からでもこのくらいバス・人に迫れるのが85mmの魅力です。




F1.8  1/100  iso320

この場面も同様に路地の奥にいる人を入れて撮影。

こういう時は手前の景色にピントを合わせて撮ると、ボケた人影が良い背景になってくれます。

中望遠ならではの圧縮された距離感で、ちょっと印象的な一枚に仕上がったと思います。



その3:切り取る意識で

F1.8  1/125  iso1250
F1.8  1/125  iso200
F1.8  1/125  iso400

「写真は引き算」とよく言われますが、85mmの場合はもっと積極的に「切り取る」意識だと思います。

もともと画角が狭いので、その中で引き算するというよりは、目視して気になった箇所をもぎ取ってしまうくらいの撮り方でもいいですね。

街の断片を収集しているみたいで面白いものですが、コレクションが増えすぎて日の目を見ない写真が増えすぎないように注意ですね、、。



まとめ

ボケを狙って
距離を保って
切り取る意識で

あまり難しいことを考えずに、こんな単純なことを頭の片隅に置いてスナップしてみるといいと思います。

35mmや50mmだと様々な情報を整理して、取捨選択に忙しかったりしますが、85mmは結構シンプルな思考で扱うことができると思います。

ちょっとスナップがマンネリ化しちゃったり、ボケの強い刺激が欲しい時には85mm片手に街へ出てみませんか?

意外と新しい発見があるかもしれませんね。


▼一応このレンズのスペックなど。

大口径なので重そうに見えるけど、実は371gと軽量です。
片手でも軽々扱えます。



▼こちらはこのレンズでのポートレート作例解説です。
これから始めてみたい方の参考になれば幸いです。


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