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【スナップ解説】着目点と思考 / XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR

こんにちは。
皆様、新年いかがお過ごしでしょうか。

私はというと、FUJIFILMの次世代ズーム片手に京都旅へ行ってきました。
実際撮り歩いてみて、とっても扱いやすいレンズだなあという感想です。

今日はレンズレビューではなくて、作例を並べて設定などを簡単に解説したいと思います。
フィルムシミュレーションはPROVIAで撮影し、基本撮って出しです。
レタッチした写真はその旨記載します。

軽い気持ちで眺めてもらえたらと思います。


京都スナップ写真16枚

16mm(換算24mm)  F5.6  SS1/250

まずは京都駅八条口側での一枚。
時刻はお昼近くだったでしょうか、
屋根から落ちる光が良い感じに地面に影を落としてくれました。
右側のスペースが空いていたので、通行人がそこに入るタイミングで撮影。
広角16mmの広さを活かせていると思います。



40mm(換算60mm)  F5.6  SS1/1400

思いっきり観光客なので、まずは駅を出て京都タワーを見上げてみます。
ちょうど鳥がタワーの白に重なったところでの一枚。
このレンズはズーミングがスムーズなので、一瞬に対応できますね。
フィルムシミュレーション「クラシッククローム」で仕上げて、建物の重厚感と独特の空の色で表現してみました。



21mm(換算31mm)  F5.6  SS1/280

駅からバスに乗り、徒歩で清水寺へ向かう道中。
オレンジのスクーターに惹かれて反射的にスナップ。
レタッチでシャドウ部に少しティールを、ハイライトには暖色を入れています。
どことなくクラシックネガみたいな仕上がりですね。



40mm(換算60mm)  F4.2  SS1/1250

清水寺から二寧坂を経て、八坂神社へ向かう道中だったかな。
和装の外国人観光客とのれんの白が素敵だったので、少し望遠で切り取りました。
こんなシーンが溢れているので、京都はスナップに事欠かない街だなあと、うらやましく思うところです。



18mm(換算27mm)  F2.9  SS1/1900

八坂神社前の横断歩道を渡りながらの一枚。
ボンネットの黒さと車内の明るさの対比に着目して撮った一枚。
広角側で撮ることで、ボンネットを広く見せるようにしています。



16mm(換算24mm)  F4  SS1/600

八坂神社の後は鴨川へ向かいます。
狭い路地は光が入りにくいので、明暗がはっきりしています。
ちょうちんに明かりが灯っているのもいいですね。
広角端を使って奥行きを強調するように撮影、シャドウ部のティールとハイライトのオレンジを強めにレタッチして、印象的に仕上げています。



50mm(換算76mm)  F4.8  SS1/320

鴨川から河原町へ向かう途中。
前を行くカップルの白と黒、二色の結びつきが良かったのでパチリ。
望遠端で不要な情報を排除し、2トーンと繋いだ手にフォーカス。



16mm(換算24mm)  F3.2  SS1/320

河原町の繁華街に到着。
前の人の革ジャンとヘッドホンが格好いい。
広角で構えると、横断歩道の奥行き感も入りそうだったので16mmで撮影。
こういう時は時間をかけていられないので、片手でさっと撮っています。



31mm(換算46mm)  F3.7  SS1/320

同じく河原町の一角にて(新京極のあたりだったかな)。
おしゃれな写真をバックにスナップするのはちょっとズルいですが、結構やりがちなんですよね、、。
手前女性のシンプルな装いが、派手な背景と対比されて面白く写りました。



16mm(換算24mm)  F8  SS1/320

同行していた家族と一旦別行動をとり、単身鴨川沿いへ。
四条大橋のたもとで景色を眺める人々。
それにしてもブロンドの髪って夕日を受けると綺麗ですよね。
とても絵になるなあ、と思いながら撮っていました。
この写真はちょっと彩度を上げて、夕景の鮮やかさを演出しています。



18mm(換算27mm)  F8  SS1/250

こちらも同じく四条大橋のたもとにて。
岸向かいの人達が均等に座っていてシンメトリーを感じながら撮影。
そのまま撮ってもいいけど、やっぱり手前に人が通りかかるのを待ってしまいますよね。



16mm(換算24mm)  F5.6  SS1/800

橋に上がってみると沢山の外国人観光客が景色をスナップ中。
背景の西洋的な建物と逆光でドラマティックに撮れたと思います。
インバウンドのお陰で京都にいながら異国情緒を味わえますね。



16mm(換算24mm)  F5.6  SS1/1400

夕焼け空を撮るにしても、人の後ろ姿が入るだけでストーリー感が出ます。
意識が「夕焼け」から「人々の心情」に移ろうからでしょうね。
それにしても京都の夕焼けは強いなあ、としみじみ。
この写真は少しオレンジを足して、ドラマ感を演出しています。



28mm(換算42mm)  F8  SS1/300

これは別日の京都駅八条口側。
モノトーンに近い陰影の中、オレンジの車体が映えていました。
少しズームして邪魔な要素を排除しています。



50mm(換算76mm)  F4.8  SS1/250

伊丹空港に向かう途中のワンシーン。
ちょうど新幹線が通りがかったので、急いで構えて撮った一枚。
望遠端で撮ったことで、少し圧縮もかかり新幹線を大きく写せた。
こういう一瞬こそスナップの醍醐味だと思う。(もちろん待って狙うのも素晴らしいことですね)



23mm(換算35mm)  F3.3  SS1/30

伊丹空港にて、帰りの機内から。
手ブレ補正の無いレンズだが、ボディ内手ブレ補正を使えば低iso感度で撮影できます。
ちょっと安全思考で1/30にしていますが、しっかり構えれば1/10とかでも全然支障ありませんね。



あとがき

2泊3日の京都旅、とても充実したものになりました。
冬は混雑も少なく、ゆっくり観光を楽しめたこともありますが、自分的に納得のいくスナップ撮影ができたことが大きいです。

観光目的では雨天は嫌われ者ですが、スナップ目的だと雨もまたウェルカムですよね。
今回は晴れも雨もどちらも撮ることができたのが収穫です。

さて、今回持っていったレンズはこの2本だけ。

どちらも軽量レンズなので、旅のお供には最適です。

暗くなってからは「XF35mmF1.4R」で夜の先斗町などを撮り歩きました。
そちらはまたの機会に載せてみたいと思います。

それにしてもインナーフォーカスのXF16-50mmの扱いやすさは嬉しかったですね。

今年はこのレンズをメインに沢山スナップしていきたいと思います。

▼YouTubeにこのレンズのレビュー動画をアップしました。

Xマウント標準ズームレンズを検討している方にご覧いただければ幸いです。
類似レンズ「XF18-55mm」「XC15-45mm」とのスペック比較もしています。


最後までご覧くださり、ありがとうございました。
それではまた、次回の記事で。



▲スナップ中の思考について、ちょっと踏み込んだ内容の記事です。
3つの写真を作例に、撮影の裏側についてお話しします。

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