安物なんて言わせない / フジノン XC15-45mm という選択
もうかれこれ2年以上使用しているレンズ「XC15-45mm」。
初めはX-S10のキットレンズとして、その後X-T5につけてみたり、現在はX-S20の主力レンズとして使用しています。
この高級感とはほど遠いレンズ、何度か手放そうとしたものの未だに使用率No1を更新中の存在です。
そんな気取らない相棒をちょっと紹介したいと思います。
YouTubeでも紹介しています
概要
数少ないXCレンズのひとつで、プラスチックの作りはチープだが、汎用性は高く入門用としては最適だと思う。
スペック
主なスペックを抜粋。
35mm 換算で広角23mm始まりというのが嬉しいところ。
サイズ的にF3.5-F5.6という明るさは仕方ないと思います。
夜間撮影や背景ボケを狙った撮影には向かないと認識しておけば問題無しかと。
長さ44.2mm 、質量135gが最大の特徴。
あと、安さも立派な特徴。
価格.comでは現在4万円ちょっとが最安値になっていますね。
アマゾンなら3万円台後半で購入できるようです。
外観
メリット
その1:もはや重さを感じない? 質量は135g
135gのズームレンズってなかなか聞かないですよね?
実際持ってみると「スカスカやんけ」って感じになります。
とは言え、軽いことはメリット以外の何者でもないので素直に嬉しい。
グリップ付きのカメラと合わせると、ストラップよりも手持ちで歩きたくなるくらい軽快です。
実際、私はこれでストラップの使用をやめました。
その2:壊れたら買い直せばいい? お財布に優しい価格
新品でも3〜4万円、中古なら2万円以下がごろごろ。
こんな金額のレンズなので、あまり大事大事しすぎないでガンガン使い倒した方がいいと思います。
防塵防滴は備えていないけど、あまり気にしすぎないで使っていきましょう。
実際、私は小雨でも全然使いますけどまだまだ壊れていないです。
そしてプロテクトフィルターも邪魔なのでつけていないという、、。
まあ、そんな感じで純粋に「道具」として割り切れる、心強い撮影の相棒です。
デメリット
その1:ゆっくりもっさり、電動パワーズームの挙動
カメラの電源を入れること、1秒ちょっと、、。
「ウィィーン」と沈胴式のレンズが繰り出してきます。
スナップに熱が入ってくると、この1秒ちょっとが「永遠の時」ほどに長く感じるとか感じないとか、、(大げさ)。
正直、もうちょっと早く起動してほしい。
シャッターチャンスが逃げてしまう、、。
チャンスを逃したくない時は、カメラの電源は入れっぱなしで歩くようにしています。
その2:圧倒的なチープさ!あなたはこれが許せるか?
さあ、あなたはこのチープさが許せるでしょうか?
手にした者にしかわからない、圧倒的なチープさよ!
まあ、XFレンズの金属質と比べなければ良いだけの話ですが、比べてしまうとねえ、、。
とは言え、この安っぽいプラスチック製のおかげで圧倒的な軽量化が図られているんです。
はい、許します。私は許しました。以上。
作例
写真
動画
春にX-S10につけて撮影した作例です。
手ブレ補正が優秀なので、手持ちでもこんな感じに撮れます。
まとめ
スペック〜メリット・デメリット等、順に記載してきました。
「キットレンズ」ということで敬遠してきた方もいるんではないでしょうか?
実は私もその一人で、最初は「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を使用してきたクチなんです。(往年の定番ズームレンズですよね。)
その後、上記レンズの重さ(310g)と大きさがネックになり、XC15-45mmに乗り換えた次第です。
現在では「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」という次世代小型ズームレンズも発売されましたよね。
こちらは240gとかなり軽量化されてきています。
高級感・性能を優先させるならこのレンズが現時点の定番でしょう。
一方、軽さを優先するのであれば、まだまだXC15-45mmは魅力的に感じます。
低価格のレンズなので、お試しに一度手にとってみてはいかがでしょうか?
意外と手放せなくなるかもしれませんよ?