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FUJIFILM XF35mm F1.4 R / ここが僕らの終着点?

カメラ好きは旅人である。

自分

そう、僕らは旅人。
皆、自分に最も合うレンズを探し求める終わりなき旅路の途中。

はい、そんなミスチルな書き出しとなりましたが、本日は多くの人にとってXマウントにおけるレンズ旅の出発点でもあり終着点でもある?「XF35mm F1.4 R」についてのお話しです。


私自身、様々なXマウントレンズを使ってきましたが、いつの時もこのレンズが手元にあり、私の帰りを待っていてくれました。

そんな心のふるさとのようなレンズについて、順にご紹介していきます。



▲YouTubeでも紹介しています。




特徴

開放F値1.4の美しいボケ、印象的な写り

とにかく明るい大口径レンズなので、ボケ感も大きく、なんてことのないシーンでも開放で撮影すると印象的な感じに撮れることがよくあります。

時々、優秀なズームレンズが「面白みの無い写り」と言われることがありますが、このレンズは間違いなく「面白いレンズ」でしょう。
今日は曇りで光が乏しいなあ~という日でも、このレンズなら何か面白いことが起こるかも、そんな気持ちにさせてくれるレンズです。

私的に感じている特徴でしたが、発売以来10年以上たっても第一線にあり続けるということは、皆がそういった魅力を感じているということなのでしょうね。


スペック

主要スペックは以下のとおり。

 開放F1.4、質量187gの両立が特徴的ですね。


類似レンズ2つとの比較

Xマウントで選択に迷うとしたら以下の2本。

XF35mmF2 R WR

開放F値2.0
長さ45.9mm
質量170g

軽量・防塵防滴


XF33mmF1.4 R LM WR

開放F値1.4
長さ73.5mm
質量360g

高い解像性能、AF性能の良さ&静粛性、防塵防滴


3本からの選択

標準域の単焦点レンズとしては、上記2本を含めた3本からの選択となるでしょう。

とにかく軽さ優先となれば、35mmF2という選択もあるし、

X-T5やX-H2などの高画素機を使っているから解像度を優先、ということなら33mmF1.4という選択も良いかも。


私の使用環境では、、

私の使用環境に限って言えば、カメラは2,600万画素のX-S20。
35mmF1.4と新設計の33mmF1.4を使い比べたこともあるのですが、正直、画質面で大きな違いを実感できませんでした。

(まあ、プリントで相当大きく引き伸ばしたり、確かな見る目がある方にはわかるのかもしれませんが、あくまで私の目にはということです、、。)

という感じなので、現在でも、圧倒的に軽い35mmF1.4に優位性があるかな、というのが実感です。


外観

フィルターをつけなければ、小ささをより実感できます。
これでF1.4というのが素晴らしい。


レンズフードは金属製。
高級感があって良いのですが、実は私は全く使用していません。

やっぱり「少しでも小さく」というのがこだわりで、フードの代わりにプロテクトフィルターをつけているときもあります。(何もつけていない時の方が多い、、)

フードがないことでゴーストが発生したりした場合ですが、まあそこは割り切ることにしています。

ちなみにX-T5で使用していた時の画像がこちら。

T5くらいのボディーサイズになると、レンズがさらに小さく見えるものですね。
このくらいのバランスならレンズフードをつけてもいいかもしれませんね。



良い点2つ

その1:小型軽量

これは何度も言っている特徴ですが、とにかく小型軽量であるということに尽きます。
開放F1.4の大口径レンズをこのサイズ感で扱えることに感謝。

ズームレンズを使用しているときでも、常に予備としてカバンの隅に入れておけるサイズ・重量感。
小ささと軽さこそ正義!ですね。


その2:リーズナブルな価格

XF33mmF1.4 R LM WR


XF35mmF2 R WR


新型のXF33mmF1.4が実売11万円以上なのに対し、XF35mmF1.4Rは実売85,000程度となっています。

歴史が長いので流通量も多く、フリマサイトで5~6万円で比較的状態の良いものが手に入ります。

この数万円の違いをどう考えるかも、選択の材料になりそうですね。


イマイチな点1つ

AFスピードと大きな音

この欠点はもう語り尽くされているところですよね。
私はAFスピードはそんなに気になりませんが、音はそれなりに気になります。
「ガガッ」っていう音と振動ですね。
大きな玉を動かすので、パワーの強いDCモーターが必要なんですよね。
これはもう慣れるしかない。
実際慣れました。個性として割り切りましょう。

よく、この音と振動のせいで動画は撮れないと言われますが、使い方次第かなとも思います。
コンティニュアスAFで被写体を追うような使い方には向きませんが、SNSで見るようなワンカットムービーには使い道があると思います。
シングルAFでフォーカスを定めて、カメラ固定で短いカットを撮る用途なら、特に支障ないですよね。


静止画作例

次は静止画の作例です。
このレンズの描写については言葉で語るよりも、実際の写真を観ていただいたほうが伝わりやすいと思います。
いくつか写真を掲載したので参考までにご覧ください。

F8
F1.4
F5.6
F1.4
F8
F8
F1.4
F1.4
F5.6
F1.4
F1.4
F4
F2


動画作例

続きまして動画作例です。
前述したとおり、シングルAFとMFを組み合わせて撮影したものです。

▲9:47~10:33が動画作例です。



おわにり

FUJIFUILM Xマウントの神レンズ、XF35mmF1.4 R についてお話ししてきました。
いかがでしたでしょうか?
特徴が伝わりましたでしょうか?
歴史の長いレンズですが、まだまだ愛用者の多い現行品ですので、色々と比較検討の後、手にとってもらえたら幸いです。



▲こちらは私のもう一つの主力レンズ、「XC15-45mm」のレビューです。

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