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同じ屋根の下、同じ親の元で育っても、同じ人間には育たない

みなさんこんにちは!ばんぺーゆです。

私には弟がいます。

同じ家の中で同じ親に育てられた私たちは
家の中では同じ環境にいるためもちろん似ている部分もありますが、異なる部分も沢山あるなと日々感じていました。

並んでいてもきょうだいだとわからないくらい、容姿も似ていないのですが、それは生物的な遺伝の何かだとして…今回お話したいのは中身のお話です。

あなたは時に人と比べて落ち込んでしまうことはありませんか?私はたまにあります。
子供の頃は、自分ができないことをできる弟が羨ましかったです。
「同じ屋根の下で同じ親に育てられているのに、どうしてこんなにもできることや考え方が違うのだろう」そんなことを思っていました。



〇両親の喧嘩に耳を塞いだ私と喧嘩を止めた弟

私たちの両親は決して仲が良いとは言えず、喧嘩も絶えませんでした。
リビングに言い合い・怒鳴り合いの声が響くことはよくありました。

私は最初は喧嘩はやめて欲しい!と止めようとすることもありましたが、それで止めることはできず、
喧嘩が静まった頃に、母の父に対する愚痴を聞くので精一杯でした。
喧嘩を止めようとするにも精神と体力は使うので、気づけば止めようとすることもやめ、自分の部屋に籠り、耳を塞いでいました。

物心がつき、小学生になったころの弟も、最初は喧嘩の仲裁に入ろうとしました。
ですが仲裁することはできず、最初は悩んだかもしれません。
ここで、弟も諦めて部屋に籠ってしまうのかと思いきや、驚きの行動に出ました。

とんでもない爆音でEDMを流し始めたのです。

EMDとは、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの略称で、クラブやパーティーで流れるような賑やかな電子音のことです。
楽しい場で流れる賑やかな音なので、爆音が合いますね。

近所迷惑な音量を流し始めたので、喧嘩していた両親もびっくりして、弟に注意をします。
そうすると弟は「その喧嘩をやめてくれたらEDMを流すのをやめてやる」と伝えるのです。
とんでもない爆音を流すのはやめて欲しかった両親は渋々喧嘩をやめます。

どんな交換条件であれ、両親の喧嘩をやめさせることができた弟には心底びっくりしたと同時に「頭いいな」と感心しました。


○スマートフォンが欲しかった姉弟

iPhoneが浸透してきた世代の私たちは、地域性もあるのか小学生の頃からスマホを持っている友達がある程度いて、中学生の頃にはスマホを持っている人がどんどん増え、みんなが家に帰ってもLINEでやりとりをして仲を深めていることに憧れがありました。

私もスマホが欲しいと両親に伝えたところ、中学生がスマホを持つことに反対派だった両親には「高校生になったら考えるけど、今はダメ」と言われてしまいました。周りへの憧れからなんとか説得を試みたものの中学生時代は失敗に終わり、のちに私は高校進学時に買ってもらえることになりました。

弟も中学生になると同じく「スマホが欲しい」憧れを持ち始めるのですが、私が高校生までスマホを持たせてもらえなかったこともあり、スマホを欲しいと両親に伝えた弟は反対され、説得もあえなく失敗。

と思ったのですが…

その後弟はリサイクルショップに行き、お小遣いで中古のiPhoneを買ってきました

携帯電話としての契約はできないのですが、Wi-Fiがつながっていればアプリを入れてSNSやゲームを楽しむことができます。

家で契約していたWi-Fiに繋ぎ、スマホを楽しんでいる弟を目撃した私は、弟に心底びっくりしたと同時に、この時ばかりは「この手があったのか…」と悔しかったのを覚えています。


○同じ屋根の下で育っても

そんなこんなで同じ壁にぶつかったときに何かとすぐ諦めてしまった私と対照的に、弟は機転を効かせて自分の満足できるような方向に向けていくことが多かったように見えました。

もちろん日々暮らしていく中で弟も私が知らない苦労があったと思いますし、同じ環境にいたからこそ大変だっただろうなと思うことも沢山あります。

また、特に趣味がなく人と関わることが好きで、ずっと接客業が好きで、接客業をし続ける私と
ゲームやアニメが好きで、将来はシステムエンジニアを目指す弟

好きなこともそれぞれ全然違いました。
(特に趣味がない私のは対照的に、趣味を持ち、楽しんでいる弟が羨ましかったりもしました。)

生まれながらの性質もあるかもしれないし、男女間での考え方の違いもあったかもしれないし、同じ子供でも性別が違ったことで育てられ方が多少違ったという部分もあるかもしれません。また、姉の諦めた姿を近くで見ていたからこそできことかもしれないなと思ったりもします。

ですが同じ屋根の下で同じ環境で、同じ親に育てられたのに、なんでこうも性格や考え方、好きなものが違うんだろうなと疑問に感じていました。


○多くの時間を同じ空間で過ごしていても、違う生活をしている

たしかに生まれてから幼稚園や保育園に入るまでの数年間は、同じ環境で同じ親から育てられる影響は多いかもしれません。

人格形成に大きく影響があるのが、生まれてから、大体中高生くらいまでだとすると、

幼稚園や保育園に通い始めると親以外の新しい人間と関わりはじめ、小中学校で同じ校舎で過ごしていても違う先生、違う友達と関わり、仲間と言葉を交わし、時間を過ごしていきます。家で同じチャンネルの番組を見ていてもネットやSNSには違う画面が表示されます。
高校は全く違う場所に通えば違う環境で日中過ごし、バイトを始めればまた新たな環境に出会います。

もちろん生まれてから数年間の親との記憶は大切なもので、幼少期にどう育てられたかは子供の人格形成に大きく影響すると思います。きょうだいで似ている部分や似ている価値観がどこかあるのは同じ親に育てられているからだと思います。

ですがそれ以外の環境も大きく、
誰ひとり、誰かと100%同じ環境で育ってきたなんてことはないのです。だから好きなものが違ったり考え方が違う部分があるのは当たり前のことです。

これは誰に対しても言えることですが、
私にも長所と短所があり,弟にもまた別の長所と短所があります。

小さな頃は、私ができなかったことをできてしまう弟に羨ましく、時に悔しく思うことがありました。
(私だって喧嘩を止めたかったし、スマホを早く欲しかった!なんて、子供の頃は思っていました)

その相手が近ければ近いほど、なんなら同じ環境で育ったような家族やきょうだいであると「なんで同じ環境で育ったはずなのにこんなに違うんだろう」と思ってしまうかもしれません。

比べることや悔しく思うことが悪いことであるとは限りませんが、

もし自分の身近な人や周囲と比べて落ち込んでしまうことがあるのなら、
あなたに短所があるように、あの人にも短所があって、あなたに長所があるように、あの人にも長所があるだけということを忘れないでください。

あなたが大切にしたいと思うことを大切にすれば良いし、あなたが長所だと思える部分を伸ばしていけば良いのです。あなたらしくいればそれで良いのです。

今日はそんなことを伝えたくて、子供の頃の話を思い出し書き起こしてみました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

皆さんお疲れ様です。
今日も明日もあなたらしく、良い1日をお過ごしください!

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