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「旅路のお金を準備する」スモールビジネス創業の最適な資金調達方法とは?


 ようこそ、スモビジ大学へ!こんにちは、皆さん!学長の寺本 智(てらもと さとし)です。

 私はこれまで10年以上にわたり小規模経営の分野で活動、200社以上のスモールビジネスをサポートし、500を超えるの案件を達成してきました。細かくお伝えすると、これまでにサポートした企業は224社です。中には「1,000社以上サポートしました!」という方もいますが、小規模企業の多岐にわたる課題に本気で向き合うと、この数字が限界だと実感しています。それだけ、1社1社に丁寧に寄り添ってきた結果だと自負しています。

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 このパートでは、第一章「冒険のはじまり」Lv.4「旅路のお金を準備する」についてお伝えします。

 起業は「旅」に例えられることがあります。その旅をスタートさせ、進めていくために必要不可欠なものが「資金」です。

 特にスモールビジネスでは、大きな予算を持たない中で、効率的に資金を調達し、運用する力が求められます。

 そこで今回は、スモールビジネスや小規模経営に特化した資金調達方法についてお話します。選択肢を広げ、無理なくスタートするためのポイントを見ていきましょう!


1. 小規模でも事業という旅には、資金は必要不可欠

「資金がなければ、旅は始まらない」

 小規模なビジネスを始めるとき、多くの人は「とりあえず少額で始められる」と考えるかもしれません。

 確かに、スモールビジネスの魅力のひとつは、比較的低コストでスタートできる点です。しかし、どんなに小さくても「資金」という燃料なしにビジネスを動かすことはできません。

 想像してみてください。旅行に出かけるとき、荷物を持ち、目的地を決め、ワクワクする気持ちで準備を整えますよね。でも、ガソリンがなければ車は動きませんし、電車の切符がなければ駅で立ち往生してしまいます。

 ビジネスも同じです。資金という燃料がなければ、どれだけ素晴らしいアイデアや計画を持っていても、それを動かすことはできません。


なぜ「旅」に例えるのか?

 事業を始めることは、まさに「旅」に似ています。

  • 行き先(ビジョンや目標)を明確にし、

  • 道中で何が必要か(リソースやスキル)を準備し、

  • 時には寄り道やトラブルにも柔軟に対応する。

 この旅を成功させるためには、目的地までの距離やルートに応じた「燃料」が不可欠です。資金調達はその第一歩だからです。


小規模だからこそ、資金の使い道が重要

 大規模なビジネスと違い、小規模ビジネスは限られた資金をいかに効率よく活用するかが鍵を握ります。無駄を最小限に抑え、必要な部分に集中投資することで、スモールビジネスならではの強みを活かすことができます。

 そのためには、どのような資金を、どのようなタイミングで、どこから調達するのか?を慎重に計画する必要があります。

 では、具体的にどのような資金が必要なのか?以下は、スモールビジネスをスタートする際に考慮すべき主な費用です。

スモールビジネスに必要な「初期資金」とは?

  1. 設備投資:店舗の内装やパソコン、機材などの購入費

  2. 運転資金:事業を軌道に乗せるまでの人件費や材料費、光熱費など

  3. マーケティング費用:広告、ウェブサイト作成、SNSプロモーションなどの初期費用

「私はこれらの費用をどうやって賄うのだろう?」と悩むのは当然のことです。実際、多くの人がこの壁にぶつかります。

 そこで次は、資金調達における「ポイント」と「ステップ」を押さえ、効率よく準備を進める方法を見ていきましょう。


2. 創業資金調達3つのポイント💡

1)〝良い事業計画〟をつくる!

 資金調達において、事業計画はまさに「勝敗を分ける武器」と言えます。

 融資を検討する金融機関や出資者にとって、あなたの事業計画は未来への地図です。しっかりとした事業計画があれば、「この人に資金を託せば安心だ」と思わせることができます。

 逆に、曖昧な計画しか示せなければ、不安を与えるだけでなく、融資や投資を断られる可能性が高まります。


融資審査で事業計画がなぜ重要か?

 金融機関が融資を判断する際、最も重視するのが「しっかりとした事業計画」です。

 ただ資金を借りたいと言うだけでは、誰も応じてくれません。融資を受けるためには、具体的な売上予測や収支計画を示し、「この資金はどう使い、どう回収するのか?」を明確にする必要があります。

 たとえば、以下のポイントを押さえた計画を作成しましょう。

  • 売上予測:どのような商品やサービスを提供し、どれだけの売上が見込めるか。

  • 収支計画:必要経費や利益がどの程度になるのか?具体的な数字を示す。

  • マーケット分析:ターゲット顧客や市場のニーズをどれだけ理解しているか。


 数字だけでなく、計画が現実的で実行可能であることを伝えるのがポイントです。

 事業計画書については、LV.6「冒険の計画書をつくる」で詳しくお伝えします。


事業計画は資金調達だけのためではない

 事業計画は、単に融資を受けるための「書類」ではありません。最も大切なのは、それがあなたの事業そのものを明確にするツールだということです。

  お客様にとって、あなたのビジネスは「大切なお金」と「貴重な時間」を預ける場所です。事業計画は、そのプロセスを可視化し、顧客に「信頼」を提供するための基盤になります。

 そして、以下のような効果があります。

  • 信頼の構築:事業計画は、あなたがどれだけ準備を整え、真剣に取り組んでいるかを示す証明書です。

  • 方向性の明確化:事業計画を持つことで、自分自身やチームが迷わず進むべき方向を理解できます。

  • 顧客への安心感:ビジョンや具体的な計画を共有することで、顧客からの信頼を得られます。


良い事業計画がもたらす未来

 事業計画をしっかりと作成することは、資金調達の成功だけでなく、事業そのものの成功につながります。

 それは単なる数字の羅列ではなく、あなたの想いやビジョン、具体的な行動計画が込められた「未来への設計図」です。

「計画なくして成功なし」という言葉があります。事業計画を通じて、融資を引き出し、顧客の信頼を得て、そしてあなた自身の目標に近づいていきましょう。


2)複数の選択肢を持つ

 資金調達において、1つの金融機関に頼ることはリスクを増やすだけです。

 選択肢を広げ、多様な資金調達先を活用することで、柔軟かつ効果的な戦略を構築できます。信用金庫、日本政策金融公庫、インターネット専門銀行など、それぞれの特徴を理解し、必要に応じて組み合わせることが成功への鍵です。


なぜ複数の選択肢が必要なのか?

 金融機関の審査基準や対応方針は多様です。一つの金融機関が融資を断った場合でも、他の選択肢があれば資金調達の可能性は広がります。さらに、複数の選択肢を持つことで、以下のようなメリットが生まれます。

  • リスク分散:1つの金融機関に頼らないことで、万が一の拒否や条件変更の影響を軽減できます。

  • 交渉力の向上:複数の機関を比較することで、より良い条件を引き出す交渉力を持つことができます。

  • 最適な選択が可能:事業のステージや特性に応じて、最も適した機関やプランを選べます。


選択肢としての具体例

  1. 信用金庫:地域密着型で、小規模事業者に親和性が高い金融機関。柔軟な融資対応や経営相談が可能で、長期的な信頼関係を築けます。

  2. 日本政策金融公庫:創業時の資金調達に特化した公的機関。低金利や手厚いサポートが魅力で、事業の信用力向上にもつながります。

  3. インターネット専門銀行:スピーディな手続きが魅力。「GMOあおぞらネット銀行」など、法人向け独自プランを提供する銀行も注目されています。またクラウドファンディングも資金調達の一つの方法と言えます。


選択肢を持つということの安心感

 資金調達において、「選択肢を持つ」ということは、不確実な未来に対する保険を持つことと同じです。

 一つの選択肢に固執せず、柔軟に他の方法を模索する姿勢は、経営の安定性と成長を支える重要な要素となります。


3)早めに動き始める

 資金調達は時間との勝負です。融資の審査や手続きには予想以上に時間がかかることがあります。

 そのため、事業を本格的にスタートする数か月前から動き始めることが成功の鍵となります。金融機関への相談は、早ければ早いほど有利です。

 担当者に計画を共有し、具体的なアドバイスを受けることで、必要な準備を整える時間が確保できます。

 また、余裕を持ったスケジュールで進めることで、突発的なトラブルや追加書類の要請にも柔軟に対応できます。特に創業融資の場合、日本政策金融公庫や信用金庫は計画性を重視します。

 資金計画や事業計画の修正を求められる場合も多いため、早めに取り組むことでこれらの調整も余裕を持って行うことが可能です。

 資金調達は一朝一夕で完了するものではありません。早めの行動が、スムーズなスタートと成功の第一歩を支えると言えます。


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 ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

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 以下の内容を書いています。どうぞよろしくお願いします!


3. 最適な資金調達法3つのステップ

① 特定創業支援を活用する

「特定創業支援制度」は、スモールビジネスの起業時に非常に有効な助けとなる制度

② 適切な金融機関を選ぶ

幅広い選択肢を持ち活用する

③ 創業融資は日本政策金融公庫を本命に

保証協会付き融資をセカンドオピニオンに

4. このパートのまとめと、次のステップ


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