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そのままの君が大好きなんだ。

これは恋じゃない。
ただの親バカな話なんだ。

さすがの晴れ女の血を引く我が家の小学3年生双子男子。
昨日はこの寒空が続く中、上着もいらないくらいの気持ちいい秋晴れを用意して、学校の持久走大会を迎えました。

我が家の晴れ女についてはこちらをご参照ください↓

双子の割にちゃんとぎりぎりまでお腹の中にいてくれて、元気に生まれてきた子達ですが、『低身長』と診断がつき、今もまだ成長曲線の下線を微妙に下回るあたりで成長している彼ら。
普段はわからないけれど、同級生と並ぶと明らかに1年生と同じ体格・身長なのがよくわかる。

だから1年生のときから、こういう競走系は体力体格ともについていけなくて最下位が当たり前だった。
負けず嫌いの双子は、負けるのが嫌で「負けるのが嫌だからやりたくないんだ」「どうせできない」
とネガティブワードを連発する。

持久走大会に限っての結果だと
1年生はそれでも頑張って完走。双子で最下位争い。
2年生は長男が熱発欠席、次男は腹痛を訴え途中リタイア。
まぁ、風邪が流行していてクラスの半数しか参加しなかったのだけど。

そして今年3年生。
直前まで「頑張る」という気持ちと「やりたくない」という気持ちが錯綜し、ただでさえ登校しぶりの激しい次男は朝から憂鬱な顔を浮かべる。

それでもこういうイベントはやる気スイッチが入りやすいので、なんとか鼓舞しながら学校へと見送る。

「最下位だっていいんだよ?完走できればいいじゃん!」
そんな私の言葉は負けず嫌いの二人には慰めにもならなかった。
でも、それでも。
持久走大会があるから、と近くの公園を走りに行きたいといった彼らの頑張りは大会に参加することで意味をなすのだ。

雲ひとつない晴天の中。
6分もかからない彼らの出番を見届けるために学校に急ぐ。

私の心臓の鼓動が急がしく打つのは
決して肌寒い中を、早足で駆けたからだけが理由ではないようだ。

男女で別れてのスタート。
女子が先に走り終わっていよいよ息子たちの番。
外にじっと立っていて冷たくなったからなのか、緊張からなのか
少し震える手でスマホを構えて動画を撮る。

スターターピストルの音が鳴る。
一斉に飛び出した瞬間、2人が転ぶ。
「あぁ〜可哀想〜」
そばに立っていた同じクラスのママが呟く。

転んだのは双子の長男。
後に聞いた話も含めると、どうやら混み合った中で後ろの子に押されてしまって後ろから覆い被されるようにコケた長男。

しょんぼり落ち込む顔で走り出すのを見て、変に体に力が入る。
(リアイアか…?頑張れ!!)
心の中で叫ぶ。

次男はゆっくり自分のペースを守りながら、前から3/4あたりの位置をキープしている。
スピードは別として、意外と長距離を走るにはいい感じのフォームで走っていることに感動する私。
最後までそのペースを維持して、ラストは直線でダッシュしてゴールイン!長男も、コケた後もグッと堪えて最後は後ろから4番目まで追い上げてゴール!

「やったじゃん…」
順位なんて数えてもいないから最後までやり切ったことに一人で感動。

今回は誰もリタイアすることなく完走できていたので、みんなの成長にも感動していた私。

そのまま気持ちよく帰りたかったけど、
そばにいる親の会話が思わず耳に入ってきて憂鬱になる。
みんな自分の子が可愛いんだよね。
それは自分もそうだからよくわかる。

でもさ。
こうやって人が集まる場所で言うことではない。
そうやって話のネタにしている子の親がそばで聞いているなんて想像しないのかな。

確かにその話をしている親の子供は一位を取っていた。
すごいことはわかるし、努力をしているのもわかる。
でも…。

もしかしたら、私の中に妬みや羨む心があるのかもしれない。
だからこそ、その人の話し方に棘があったり、マウントを取られているような感覚になるのかもしれない。
自分が彼女の立場だったら…同じことを言うのかもしれない。
自分の中の嫌いなネガティブ思考の部分が顔を出して、さらに憂鬱になる。
なんて心が狭いんだ。

こうやって無意識に誰かと比べる自分が嫌だ。

我が子だけを見つめよう。
彼らは十分に頑張った。それは紛れもない事実だし、本当にそう思う。
帰ってから順番に一人ずつと話をしてたくさん褒める。

やっぱり順位を気にしていた二人だったけど、次第にそれすら気にならなくなって順位が書かれた紙を誇らしく見せてくれるようになった。
膝に大きく擦りむいて痣を作っていた長男も、その怪我を悲しそうに見ていたはずが、絆創膏を外して誇らしげに私に見せる。
「すごく痛かったんだけどね…頑張ろうって思ったの」

眠る前に布団に入った時にも、何度も何度も声をかける。
「今日はすっごくかっこよかったよ。がんばって練習したんだもんね。大きい声で言いたかったよ。あれ!私の子なんだよ〜って自慢したかった。」

笑顔で満足げに眠りにつく二人。

こうして私の誉め殺し大作戦は大成功に終わったのだ(?)


一夜明けた今朝はどうやったって寝起きも悪くて、いつもの学校に行きたくない〜って雰囲気は相変わらず。

「あぁ〜💢もう!」
って四六時中思うことはあるけれど。

…大好きなんだよなぁw


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