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〖本紹介〗発注いただきました!

こんにちは。16回目の投稿です。

とっても個人的なことになるのですが、1つ嬉しいご報告があります…!
ずっと行きたいと思っていた企業から内定を頂けたのです!!
ざっくり言いますと編集のお仕事になります!小さい頃からずっと本が好きで、何か文章に携わる仕事に就ければなと思っていたので本当に本当に嬉しいです☺️
面接で、noteに投稿してるんです!っていうお話もしたので、この投稿も少しは役に立ったのかな?なんて思っています🫢

就職するまで約1年の時間があるので、noteへの投稿も続けて、少しでも文章力を養えればなと☺️

さて、そんな文章力も上げたい私が今回紹介するのはこちら!


〖発注いただきました!〗
朝井リョウ


【あらすじ】

裏表紙より


【おすすめポイント】


①こんな形式見たことない!新感覚のスタイル!

この本は朝井リョウさんの作品集になっているのですが、ただの作品集ではありません。「企業や有名人とのタイアップ作品」のみを収録した作品集になっているのです!

有名な作家さんは、ただ自分の作品を書くだけでなく、様々な企業から原稿依頼が寄せられるんですよね。つまり、企業がこういった内容で作品を書いて欲しい!と依頼をし、その依頼に作家さんが応えるということです。

この本には、そういったタイアップ作品のみが収録されています。
しかもこの本の面白いところは、ただ作品を掲載しているだけでなく、
・どこの企業、人からの依頼なのか
・発注内容(必ず入れるキーワードや文字数)
・発注に取り組んだ朝井リョウさんの感想
も書かれているのです!

発注内容を知ってから作品を読めるってすごい斬新じゃないですか??

このキーワードを入れるためにこういった作品を書いたんだなとか、これを伝えるためにこの表現を入れたんだとか、そういうことを感じながら読めるのが何とも贅沢な気がしてしまいます🤤

タイアップ作品ならではの楽しさを感じると同時に、朝井リョウさんの凄さも身に染みて分かる本になっています。
だって、どの企業からどんな依頼が来ても、その内容が伝わる素敵な作品が書けちゃうんですよ笑??普通にやばすぎます笑。

タイアップ作品集という、ありそうでなかった新しい形式の1冊になっているのでぜひ読んで欲しいです!


②"タイアップ作品ならでは"の作品!

作家さんって普段は自分の頭の中の好きなものを素直に書き出していると思うんです。しかし、タイアップ作品となれば話が違ってきます。
企業や人の依頼する内容を確実に組み込まなければいけないからです。

つまり、ある程度の「条件付き作品」とも言えるのかなと。
ただ、その「条件」があることで、普段の作品とは全く違うユニークさや素敵さが生まれているのが本当に面白いのです!!

例えば、朝日新聞出版から「自身の18歳のころを描写するエッセイ」というお題で書かれた〖十八歳の選択〗という作品では、朝井リョウさん自身が18歳であった頃の素直な気持ちがエッセイとして描かれています。

これも「18歳」というお題がなければ生み出されなかったものなのかなと思うと、条件付きの作品も素敵だなと。
条件がつくことによって、普段その作家さんから出てこないような発想が出てきたり、作家さんの新たな一面が見られたり。
条件って縛るものではなく、むしろ自由な発想を手伝ってくれるものなのでは?とさえ思わせてくれます。

この本に収録されている21作品のうち、特に私が好きだった作品をいくつか紹介しておきますね!

・蜜柑ひとつぶん外れて
・タイトルなし
・十八歳の選択
・お守りがわり

なんか、どれもおしゃれな作品って感じです笑。
皆さんもお気に入り作品を見つけてください🙆‍♀️


③小説×広告の良さ

タイアップということで、ある意味その企業や商品の広告代わりになるような作品も入っているのですが、小説でPRってなかなかイメージわかないと思うんですよ。
広告といえば、CMやチラシなどを思い浮かべる人が多いと思うんです。
だから、小説で企業や商品のPRをするって難しいだろうなって思っていました。
でも、朝井リョウさんは天才です笑。

②で挙げた私の好きな作品の中の1つである、タイトルなしの作品は、Diorとのタイアップ小説なのですが、1つの小説としても本当に素敵な上に、香水の良さまでもがしっかり伝わる内容になっています!
作品としての面白さにプラスして、その商品の良さも伝わる文章が書ける朝井リョウさんって今更ですけど天才過ぎませんか…?笑。

香水が小説の中に上手く組み込まれているというか、香水がキーになっていて、この作品を読んだら、誰もが「あ、香水つけてみようかな」って思っちゃいますよ笑。宣伝効果抜群です笑。

CMとか映像で広告を作るのが一般的かもしれませんが、小説でPRするのも素敵だなと。商品の上品さや繊細さをアピールするなら、小説を使うのもありですね!

とにかく!読者が小説の内容に酔いしれている中に、すーっとタイアップの内容が入ってくるのが凄いです!
本では、
依頼企業→依頼内容→小説→感想
の順に並べられていますが、まず始めに作品を読んで、その後に依頼企業や依頼内容を読むという方法で読み進めるのもありかもしれません!

この内容がここに埋め込まれていたんだ〜という形で楽しめる気がします…!

この1冊、個人的にはここ最近読んだ中で1番面白かったかも?というくらいおすすめの本なのでぜひ多くの人に読んで欲しいなと思います🥺

以上!発注いただきました!の紹介でした🙌

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