パリのホテルの「当たり部屋」
「ホテルの当たり部屋」というと、
「出る部屋」をイメージしちゃいますよね…。
👻👻👻👻👻
でも今日は、いわゆる「出る部屋」ではなく、
「いらっしゃる部屋」の話です。>笑
1990年代後半、
カーボベルデへ向かうためには
ビザを取得する関係で
パリで1泊することがありました。
パリは時差の関係で、概ね出発の時間=到着の時間
ですので、
昼前の飛行機で出発し、
到着したその足でビザの申請を行い、
翌日ビザを貰って
空港へ向かうといった行程です。
そんな中で2度ほど止まったホテルの話です。
「今回泊まるホテルは貴族の館をホテルにしたところですよ」
と聞かされて、
「ああ、当然どなたかそのままお暮らしになっているのだろうな。
これは心してお行儀よくせねば」(笑)
と思って出掛けました。
チェックインを済ませ、当時のままの薄暗くてコワ~い
ほぼ手動のエレベーターで2階に上がり、
部屋に入ると、
なんともそれらしい、素晴らしいお部屋でした。
残念ながら、ホテルの名前を忘れてしまい、
グーグルアース上で迷子になったので
そのものずばりの写真をゲットできなかったのですが、
雰囲気的にはトップ画像のようなお部屋です。
「いやぁ~、私などが泊まらせて頂くなんて勿体ない。
丁寧にごあいさつしなければ」
と思い、
まずは、お姫様のように片足を斜め後ろの内側に引き、
もう片方の足の膝を軽く曲げて
ちょこんとご挨拶。
次いで
手を合わせて
「今夜こちらに泊まらせて頂きます。
何卒よろしくお願い申し上げます」
と
丁重にご挨拶申し上げました。
そのお部屋の主は、穏やかな男性のようでした。
注:私は視えるわけではありません。そのように感じたということです。
そんなちょっとした儀式を済ませてから
皆との約束の時間にエントランスホールに降りて、
歩ける距離のシャンゼリゼ通りを少し闊歩してから
食事をして戻りました。
それからはお風呂に入るにも
「では、お風呂を頂きますね」
等々、
いちいち見えない相手に声を掛け、
ホテルなのに
あたかもどなたかのお宅にお邪魔しているかのように過ごしました。>笑
また、私が最初にご挨拶した際、
部屋のソファーに座られたようだったので、
こちらはこちらで
そのソファーには決して近寄らないようにしました。
寝る時も、きちんと「おやすみなさい」を言って寝たところ、
とても気持ちよく寝かせて頂きました。
部屋を去る際も、言うまでもなく、
よくよく感謝の意を述べてチェックアウトしました。
🛏🛏🛏🛏🛏
というわけで、
非常に快適な一晩を過ごさせて頂いたので、
2度目にそのホテルに泊まることになった際も、
同じ方のお部屋だったらいいなと思っていたのですが、
今度は…、
ちょっとお高い女性のお部屋で
「こんな有色人種が私の部屋に泊まるだなんて。
ま、挨拶もあったことだし、手出しはしないけれど」
といった雰囲気が伝わってきて、
おとなしく一か所に留まっていてもくれなかったので、
どこか居心地の悪さを感じっぱなしの一泊となりました。>苦笑
🛋🛋🛋🛋🛋
ま、いずれにせよ、
以降、ホテルの部屋には
「出る系👻」ではなくとも
必ず「主」がいるという前提で泊まっています。
挨拶も欠かしません。
そしてソファーなどがある場合は、
「部屋主様」にはその場所を明け渡し、
私はそこは使わない
というルールも設けています。
*****
それでも「しまった!」という経験もありますが、>笑
それについては、
「こんな形でこんなところまでなら」
という目処が立てば、いずれ!
ということで。
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 「パリでお姫様気分」、否、
「薔薇園の告白 ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。