【紛らわしいポルトガル語】「pena」は更に紛らわしく...
以前、ポルトガル語の「pena」という単語には
「哀れみ」と「羽根」という、
似ても似つかぬ二つの意味があるという投稿をしております。
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これだけでも充分紛らわしいのですが、
実はこの「pena」には
更に思いも寄らぬ意味があるので、
こちらをご覧下さい。
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裁判官:「有罪!死刑に処する」
死神:「どうぞ」
被告:「サンキュー!」
❓❓❓
和訳してしまうと
頭の中はまさしく「❓❓❓」になってしまいますが、
実はこの「pena」には「刑罰」という意味もあるのです…。👀
なので、
「pena de morte」
伯:【ペーナ・ジ・モルチ】
欧:【ペーナ・ドゥ・モルトゥ】
とは「死刑」なのですが…、
「morte」という単語がこれまた、
下の漫画で紹介したとおり、
「死」でもあり「死神」でもあるのです。👀👀
更に更に、
「○○ の」を意味し英語の「of」のように使うことができると
何度も紹介している「de」という前置詞は、
あろうことか、
「○○ から」(=英語の "from") とも訳せるので...、
「pena de morte」とは、
本来は「死刑」という意味なのですが、
ひねくれた解釈をすると
「死神から羽根を」
という意味にもなるというわけです…。👀👀👀 w
❇❇❇
それにしても
「死神から羽根を貰える犯罪」って、
いったい何なんでしょうね…。www
😅😅😅
尚、ついでにもう2つほど
今回の漫画に出てきた言い回しをご紹介しますね!
まず最初は、
死神さんが被告に羽根を渡す際に
「どうぞ」という意味で使っている「Toma」です。
ポルトガル語では人に何かを手渡す際、
英語でいうところの「Here you are」のように
「Toma【トーマ】」を使うことがよくあります。
これは、よりフォーマルな場面では
「Tome(伯:【トーミ】、欧:【トーム】)」、
よりラフな場面では短縮形で
「Tó【トー】」とだけ言ったりするのですが、
これらは、いずれも
「tomar【トマール】」動詞を変化させたもので、
「tomar」とは英語の「take」に似た動詞で、
「飲む」やら「乗る」やらと
いろいろな意味のある動詞なのですが、
今回の漫画の場合は、手渡しながらなので、
「Take it!」と言っている感じですかね ♪
❇❇❇
そしてお次は、
漫画の訳では「サンキュー!」とした
「Valeu【ヴァレウ】!」です。
この「valeu」とは、
「価値がある」(英語の "worth") といった意味の
動詞の三人称単数過去形なのですが、
1980年代頃からでしょうか、
とくに若い男性同士の会話で
感謝を表す言葉としてよく使われるようになりました。
「君の意図を汲み取った」
という意味合いを込めた感謝の言葉だと思って下さい。
❇❇❇
そんなこんなで
今回の漫画は
最近たまにお邪魔している
https://www.instagram.com/algumrabisco/
というインスタのサイトから拝借したものなのですが、
ここには和訳するのも一筋縄ではいかない漫画が多く、
「つぶやきでは説明できないじゃ~ん!」
と Shiomin 泣かせとなっています。www
それにしても、
知れば知るほど紛らわしい
ポルトガル語なのでした…。💦
本日もお読み頂き、まことにありがとうございました!
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