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【紛らわしいポルトガル語】「pena」は更に紛らわしく...

以前、ポルトガル語の「pena」という単語には
「哀れみ」「羽根」という、
似ても似つかぬ二つの意味があるという投稿をしております。

https://note.com/smahof/n/n71a04d3ecc9c

これだけでも充分紛らわしいのですが、
実はこの「pena」には
更に思いも寄らぬ意味があるので、
こちらをご覧下さい。

https://www.facebook.com/algumrabisco/?locale=pt_BR

          裁判官:「有罪!死刑に処する」

           死神:「どうぞ」

           被告:「サンキュー!」

❓❓❓


和訳してしまうと
頭の中はまさしく「❓❓❓」になってしまいますが、
実はこの「pena」には「刑罰」という意味もあるのです…。👀

なので、

「pena de morte」

           伯:【ーナ・ジ・ルチ】            
         欧:【ーナ・ドゥ・ルトゥ】                                     

とは「死刑」なのですが…、

「morte」という単語がこれまた、
下の漫画で紹介したとおり、
「死」でもあり「死神」でもあるのです。👀👀

更に更に、
「○○ の」を意味し英語の「of」のように使うことができると
何度も紹介している「de」という前置詞は、
あろうことか、
「○○ から」(=英語の "from") とも訳せるので...、

「pena de morte」とは、
本来は「死刑」という意味なのですが、

ひねくれた解釈をすると

「死神から羽根を」

という意味にもなるというわけです…。👀👀👀 w

❇❇❇

それにしても
「死神から羽根を貰える犯罪」って、
いったい何なんでしょうね…。www

※ ちなみにブラジルにもポルトガルにも「死刑」はありません。

😅😅😅

尚、ついでにもう2つほど
今回の漫画に出てきた言い回しをご紹介しますね!

まず最初は、
死神さんが被告に羽根を渡す際に
「どうぞ」という意味で使っている「Toma」です。

ポルトガル語では人に何かを手渡す際、
英語でいうところの「Here you are」のように
「Toma【トーマ】」を使うことがよくあります。

これは、よりフォーマルな場面では
Tome(伯:【ーミ】、欧:【ーム】)」、
よりラフな場面では短縮形で
「Tóー】とだけ言ったりするのですが、

これらは、いずれも
「tomar【ール】」動詞を変化させたもので、
「tomar」とは英語の「take」に似た動詞で、
「飲む」やら「乗る」やらと
いろいろな意味のある動詞なのですが、
今回の漫画の場合は、手渡しながらなので、
「Take it!」と言っている感じですかね ♪

❇❇❇

そしてお次は、
漫画の訳では「サンキュー!」とした
「Valeu【ヴァ】!」です。

この「valeu」とは、
「価値がある」(英語の "worth") といった意味の
動詞の三人称単数過去形なのですが、

1980年代頃からでしょうか、
とくに若い男性同士の会話で
感謝を表す言葉としてよく使われるようになりました。

「君の意図を汲み取った」
という意味合いを込めた感謝の言葉だと思って下さい。

❇❇❇

そんなこんなで

今回の漫画は
最近たまにお邪魔している
https://www.instagram.com/algumrabisco/
というインスタのサイトから拝借したものなのですが、

ここには和訳するのも一筋縄ではいかない漫画が多く、

「つぶやきでは説明できないじゃ~ん!」

と Shiomin 泣かせとなっています。www

それにしても、
知れば知るほど紛らわしい
ポルトガル語なのでした…。💦

本日もお読み頂き、まことにありがとうございました!


「君への花だよ。どうぞ!」と、お花をくれています♪
https://media.tenor.com/RJ5IQp6fEr4AAAAM/flores-para-ti-flowers-for-you.gif




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