トマトピューレといえば、「象」?!
トップ画像のこのゾウさん ↓
名前は
「Jotalhão【ジョタリャゥン】」
といいまして、
「モニカと仲間たち」の一員で、
『象は忘れない』と言われるというのに
忘れん坊で気のいいキャラです。
この「Jotalhão【ジョタリャゥン】」が誕生したのは
1962年、
「Jornal do Brasil【ジョルナウ・ドゥ・ブラズィウ】」
という新聞の編集者が
漫画家のマウリシオ・デ・ソウザ先生に
新たなキャラクターを用いた漫画を
依頼したことに遡ります。
ちなみに
「Jotalhão【ジョタリャゥン】」
とは、
「大きな『 J 』」という意味です。
要は、新聞/新聞社(「jornal」)の依頼で
創造されたので、
「jornal」の「 J 【ジョッタ】」、
それがゾウだから「大きい」ということで
付けられた簡素な名前です。w
すると、
このとぼけたキャラクターの
「Jotalhão【ジョタリャゥン】」は
たちまち人気者になり、
1970年代には
当時はトマトベースの製品を製造する会社としては
ブラジル一を誇った
「CICA【スィッカ】社の、
その名も
「Extrato de Tomate Elefante」
【エストゥラットゥ・ジ・トマーチ・エレファンチ】
(=「エレファント印のトマトピューレ」)
(※ ブラジルの「象印」は魔法瓶ではありません!w)
のTVコマーシャルに起用されたのです♪
こちらが初めてのCM。↓
「エレファンチ」といえば、
当然「トマトピューレ」だということで、
モニカのお母さんが
モニカをお使いに出すと、
モニカは見事
「ジョタリャゥン」を
連れてきてしまいます。w
「買ってきたならお鍋に入れて」
と言われると、
力持ちのモニカは
ゾウをお鍋に入れようとしてしまいます。
それを見て卒倒するお母さん。w
そして
お母さんに嫌われたのだと思って
泣いてしまう「ジョタリャゥン」…。w
最後は誤解が解けて、
お母さんにチューしてもらって、
今度は
「ジョタリャゥン」が
卒倒してしまう
という物語仕立てになっています。
❇❇❇
ちなみに左が当時の
「エレファント印のトマトピューレ」の缶、
右が最近の缶です。
↓
「ジョタリャゥン」自身も
この間、
このように姿が変わっています。
そもそもが新聞の数コマ漫画でしたから
色など付いていなかったのですが、
当初のピンクバージョンはウケなかったようで、
次にカラーで登場したときには
既に今と同じグリーンになっていました。
(そもそも「ピンクのゾウさん」と言ったら、
ベルギービールのデリリュウムですものね!
な~んて思ってしまうのは私だけ?!( *´艸`) )
❇❇❇
その後、1980年代には大きな銀行が倒産したりと、
いわばブラジルのリーマン・ショックのような事件に伴い
CICA社も人手に渡り、
いろいろな外資系を経て
現在は
カーギル(Cargill, Incorporated)の
一部となっていますが、
それでもなお、
トマトペースト系の製品ラインナップは
こんなです!↓
そう、
なんてったって、
ブラジル人にとって
トマトピューレと言えば「ゾウ」、
「ゾウ」といえば、トマトピューレですからね♪ w
そんなこんなで
カーギル社の製品になってしまった直後の
2019年の CMでも、
「変わらぬ味、伝統の味」と謳われています。
↓