日本語の教え方@CBB
みなさん、こんにちは。カンボジアの国際協力NGO、CBBにてインターンをしております。北海道教育大学の松田です。
CBBスクールでは普段子どもたちに日本語と英語を教えています。
私は大学で日本語教育について少し学んでいるので、
今日はその知識を少し活用し、
日本語教育には具体的に「どのような教授方法があるのか」を
何個かピックアップして書いていこうと思います。
●直接法
日本語を使って日本語を教える方法
日本語学習者の母語がバラバラな時に役に立つ方法。
また、カンボジアで日本語を教える私たちのように、学習者の母語が分からない場合にも使える教え方です。
「これはペンです。」を教える場合、
「ペン」→「ペンです」→「これはペンです」といったように少しずつ段階を踏んで教えていくので、学習者は理解しやすいです。
しかし、抽象的なものは説明するのが難しく、一つ一つに時間がかかるというデメリットがあります。
●文法翻訳法
文法の体系を理解し、語彙や文法などを暗記して、辞書を用いながら母語で訳していく方法。
CBBに来て日本語を学んでいる子どもたちは、今までこの方法で日本語を学んで来た子が多いように思います。
しかし、日本語の文法がきちんと頭に入っていないため、
「食べごはん」(ごはんを食べる)
※クメール語で「ニャム(食べる)バーイ(ごはん)」
「家私」(私の家)
※クメール語で「プテア(家)ロボクニョム(私の)」
といったような誤用が多いです。
また、頭の中で逐一翻訳しているので、反応が遅くなるなどのデメリットもあります。
●オーディオリンガル法
日本語を使って日本語を教える方法
直接法と同じように日本語を使って教えますが、直接法とは異なり機械的に何度も口頭練習を行います。
「これはペンです。」を教える場合、
「これはペンです。」を何度も繰り返し、暗記したら、
「ペン」の部分に「椅子」、「本」などを代入した文を作る練習を行うというやり方で教えていきます。
何度も繰り返し発音するので綺麗な発音で話すことができますが、
文を形で覚えるため、文が活用したりなど、言い回しが変わると学習者は理解できないというデメリットがあります。
子どもたちに日本語を教えるにあたって、
どのように教えていけば飽きずに毎日楽しく学べるかをいつも考えていますが、
一人ひとり、子どもに合わせた「日本語の勉強方法」を考えていくのはとても難しいなと感じています。
大学で学んだことを思い出しながら、色々方法を試してみて、それぞれに合った「日本語の勉強方法」を見つけていきたいと思います。
(ひらがなパズルと子どもたち)