電気•水道の無い生活@NGOCBB
みなさん、こんにちは。カンボジアの国際協力NGO、CBBでインターンをしております。北海道教育大学の松田です。
先日、住み込みスタッフを探しに私が普段住んでいる「チュンプレイ村」からバイクで30〜40分くらいかけて「トゥメイ村」に行ってきました。
今日は、そこで出会った学校を中退した男の子家族の話をしたいと思います。
彼の家は、バイクでは通れない凸凹な道の先にありました。
最初に私たちを出迎えてくれたのは、お父さんとお姉さん、そして小さい子どもの2人でした。
お姉さんは19歳。
小さい子ども2人のうちの1人がお姉さんの子どもでした。
お姉さんも学校を途中で退学しているそうで、周りに同じように退学した人はいないか話を聞いたら、自分と同じように既に結婚しているか工場に働きに出ているとのことでした。
お家に電気はなく、携帯や照明の電気は全てバッテリーで補っています。
「すぐ近くの家まで電気がきているため、もう少しでこの家にも電気がくる」と言っていましたが、電気を家に通すためには250ドルかかるそうです。
職種や働いている場所によって差がありますが、カンボジアの平均月収が100〜150ドルくらいなので、約2ヶ月分の給料になります。
また、ここでは水道も無いため、水を購入して生活しています。
カンボジアでは、水瓶が各家庭にありますが、水瓶2つ分で約3.75ドルだそうです。
これを、10日かけて使うと言っていましたが、料理、飲み水、シャワーなどの生活用水は全てこの水瓶の水を使っているので、普通に使うと3日くらいで使い切ってしまいます。
その水の量を10日間で使うということなので、毎日節水生活をしているのだと思います。
しばらくお姉さん、お父さんとお話ししていると男の子とお母さんが牛の放牧から帰ってきました。
男の子は17歳。
学校は中学2年生で退学したそうです。
辞めてからまだそんなに期間が経っていなかったので出稼ぎには行かずに家にいました。
彼とその家族に住み込みスタッフの話をすると、「1人で行くのは恥ずかしいから友達に聞いてみる」とのことだったので、連絡先を交換して終わりました。
彼が住み込みスタッフとしてCBBに来るかはまだ分かりませんが、私にとって今回の出会いは、私がまだ知らないカンボジアを知ることができる機会になりました。
彼にとっても何かを変えるきっかけになったら嬉しいなと思います。