食い道楽の冬〜味噌
凍てつく日々だからこそ、
温かな食べものが、
五臓六腑に沁み渡る。
汁物、麺類、鍋。
この3要素を満たすのは、
味噌煮込みうどん。
味噌と言えば、味噌ラーメン。
サッポロ一番を思えば心が踊り出す。
そして味噌汁も我が国の伝統たる国民食。
味噌は、温かいご飯や熱燗との相性抜群、
真冬のご馳走の伝道師。
また、七味や山椒、
牛乳やバター、チーズ、
玉ねぎや長葱、ジャガイモなどと
息がぴったり。
味噌とこれらのハーモニーで熱さも倍増。
汁物なら油揚げの刻みを入れて
沁み込ませるのは、ありあり。
さらに蟹を煮込んだ味噌汁は絶品、
これぞ冬の風物詩。
いやいや、多くは求めまい。
長葱だけ入った味噌汁で十分。
3センチ程度の筒切りを
たっぷり入れて煮込む。
味噌の深み、鰹のかおり、葱の歯ごたえ、
白き湯気の向こうの安らぎ。
塩分に注意につつ、
冬の味覚を堪能する1月に。
「窓揺らす朝風誘う根深汁」弥七
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