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「クラッシックは永遠」手帳の佇まい(31)

昨年末のBS-NHKプレミアムで放送の米国映画「マイ・インターン」(2015年作品)を観ました。

ロバート・デ・ニーロ演じる、元電話帳制作会社の部長だった70歳のベンが、アパレル販売サイト運営のベンチャー企業にインターンとして採用され、その若きCEO、ジュールズ(アン・ハサウェイ)たちとの世代を超えた心の交流を描いた名作です。

初出社の日、ベンはスーツに身を固め、アタッシュケースを持参します。ファッション系でおり、殆どが若手でカジュアルスタイル。ネット通販会社なので当然にパソコンなどのIT機器が充実している職場。

ペンは自分の席に座り、アタッシュを開けます。そこには、システム手帳やボールペン、小型クロック、メガネケースなどが入っており、全てクラッシックスタイル。
アタッシュはおそらくdunhill、ペンはCROSS、手帳はおそらくfILOFAX、クロックはBRAUNだと思います。いずれにしてもビンテージ感満載、使い込んだ風情が漂う逸品揃いで、思わず見とれます。
隣に座る若手社員は、ベンのアタッシュケースに惚れ込み、思わず自分も買ってしまうのでした。

この作品が素晴らしいのは、デジタル機器を使いこなしながら、アナログツールも重宝にするバランス感覚。

ベンのような高齢者と20代の若手が共に敬い、考えや価値観を受け入れて合って、会社を成長させていく姿です。

ベンはジュールズや若手社員の様々な相談に乗り、彼らと適切な距離感で接します。
そこにあるのは世代間や性別の格差ではなく、相互理解とヒューマニズム。出来過ぎた内容ではあるものの、夢があって素晴らしいと思いました。

デジタル機器の操作を学びながら、クラッシックなステーショナリーを楽しむベンは大変ダンディであり、演じるデニーロはカッコよく、正月早々ブルーレイディスクを買い、何度も観返しています。

今年は幸先良い感じ。
皆さまのご健勝ご多幸をお祈り致します。

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