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2022.1.21 着物の記録_桃色・綸子の訪問着とおめでたい柄の袋帯。

本日の着物

ご一緒した方の写真から自分のところだけ切り取って掲載(笑)。

今回は、自分が所属する流派の初釜に着ていこうかなと思っていた、つやつやの光沢のある綸子の桃色の訪問着(付下げ)です。
初釜が中止になってしまったので、その前の月釜で着ていきました。

きものの好みについて

ちょっと着物に詳しくなってくると、だんだん自分に似合うとか似合わないとかわかってきますが、自分の好みはわりあいとはっきりしてきます。

洋服の場合
私は洋服の趣味はわりとシンプルで、すっきりしているものをモード寄りで着ているのが好きです。
色はワントーンか2トーンで光沢がある高級感のある素材の方がより好き。
カジュアルなものを着るにもデザインと素材をリッチ方向に寄せたほうが雰囲気に合う。多分「品(性)と知(性)」を大事に考えているんだと思う。
なので自ずと、生地に光沢が出る極細糸でのハイゲージや革、シルク、カシミアになる。

カジュアルであれば、ゴアテックスなどのマットでシンプルで近未来的なデザインとラインの美しいものをスポーツテイストを選んで抜け感を出すので、シンプルで品がいいものが好き。
美しい質感のものが好き。となる。
きものもやはり同じイメージのものが好きだ。

柔らかい染のきもの光沢生地の場合
光沢感があって明るくて柔らかい色(明度が高くて彩度が低い)のきものが自分の肌色や髪のスタイルにあっていて着ていて晴れやかで氣持ちが良いと思える。
つるんと落ち感のよい綸子や地紋が美しい穏やかなきもの。
色彩は「薄い緑」「薄い青」「薄い黄色」「シルバー」や「アイボリー」などが多くてじつは「桃色」はこの着物しか持っていません。

柔らかい染のきものしぼ生地の場合
光沢のないシボがあるもの「絞り」「ちりめん」などの時は、マットな質感なので、洋服同様濃い色のほうが合うようで「濃い紫」「黒」「縞」「白黒」などの比較的はっきりした色や模様をモードよりに仕上げたほうが合うようなので、多分普段着きもの(小紋や紬や絣など)のカジュアルさよりも、茶会やパーティー、式典などのフォーマルのほうが似合うタイプなのだと思います。

はりのある紬や浴衣の場合
その意味では結城紬などのちょっとほっこり素材(高価ではあるけど)なども、光沢が少ないので濃い色のほうがよいように感じます。
紬でも大島のようなものは光沢あるので、焦げ茶色で限りなく無地に近いものが落ち着きます。
同じ意味で浴衣も濃い色や彩度の高いもののほうが似合うと思います。

つまり似合うきものは…

□明度が高く彩度が低い色無地や付下げ・訪問着(パステルトーンのもの)
□明度が低く彩度も低い濃い色の色無地
□江戸小紋などの無地に見えるワントーン生地
□色柄にメリハリがつきすぎていない、色無地・江戸小紋・付下げ

似合わないきものは…

□光沢がない生地に淡い色合い(顔色が悪く見える上に肌色に同化)
□柄がたくさん入った小紋や絣や訪問着
□はりがありすぎるぶ厚めの紬

そんな分析が、ショートカット・中肉中背(162cm)・着物歴12年の50才中年女性がせめて自分を綺麗に見せられるかもしれない選び方です。

本日のコーディネート

【きもの】
つやつや光沢のある綸子の桃色の訪問着。
裾に向かって濃くなるグラデーションで、楓や亀甲模様はスワトウの刺繍となっています。刺繍の周りは金色や銀色で絵付けがあって華やかです。
八掛は煉瓦色です。リユースで15,000円しないくらいで5・6年前に入手しました♪
170cmも身丈があって、裄も67cmもあったので、見つけてすぐ買ったもの。
一度誰かの結婚式のときに着ていったのですが、身丈が長いのと綸子が滑るのでなかなか着付けにくいのが難ですがたしかに華やか。
ふだんは寒色系が多いので、桃色であることも珍しく、また、場所もお祝い感のある場所のほうがよりぴったりで、色味も若い方のほうがより似合うこともあるので、なかなか出番がないきものですが、せっかくなのでまだ若女将(若くもないが)的に着ることができるうちに、梨園の奥様風に初々しく着ていこうと思います♪

【帯】
六通の袋帯です。
淡い色の着物を優しく上品に着るときや、濃い色の着物を華やかにするために金で唐花模様が織られている柔らかい帯です。
祖母から譲り受けた袋帯は全通のものばかりで、キリッと締めることができる反面、重量感がものすごく、今もし自分で買えといわれても、織りの部分が多いとそれだけ価格も高いので気軽に買うことができない金額になるところを六通だったら、今どきなものを選ぶことができて嬉しい。

【帯揚げと帯締め】
新年最初のお茶会だったので、白地に金の刺繍が入った礼装用の帯揚げにしていますが、ほぼ隠れてますね(笑)。
結び目を作らないようにしています。
帯締めは水色と金色の平組で明るく仕上げています。
せっかくなので、長襦袢の色も水色にしてみました。

草履はまっしろなカレンブロッソのものです。

来月はどんなきものを着ようかな。
きものは楽しい。

ヒカル

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