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日本橋 むろまち小路界隈

スローリー余話
街の”なりたち”#36

日本橋の中央通り、日本橋三越本店の向かい側(日本橋室町1丁目)から昭和通り(日本橋本町1丁目)までの通称『むろまち小路』。日本橋に魚河岸があった明治44年の古地図をみると、このあたりは「本小田原町」と記されています。関東大震災後の復興都市計画により魚河岸が築地に移転するとともに大規模な区割りと町名変更が行われ現在の住所表記になりました。現在計画されている「日本橋室町一丁目地区再開発事業」によると『むろまち小路』の中央通り側は近い将来、高層ビルの間を抜ける通りになるようです。そんな『むろまち小路』には”はんぺん発祥”の『神茂』さん宮内庁御用達の鮮魚店発祥の『繁乃鮨』さんなどがありますが、昭和の時代から街のひとびとに愛されてきた“お蕎麦やさん”は今日も多くのひとで賑わっています。(以下、2024年3月末発売『東京Slowly² vol.3』より)

まちで愛され続ける“お蕎麦”

利久庵

日本橋三越前。平日は近隣で働くひとに、そして週末は買い物客に“お蕎麦やさん”として親しまれている『利久庵』。1952(昭和27)年創業、再開発が進む日本橋地区において変わらぬ場所で提供されるその美味しさは多くの常連客にとって安心できる居心地の良い空間でもある。ボリュームあるすき焼き風の『肉豆腐』などは、そんな“美味しいものと良い居心地“を提供したい気持ちの象徴。

北海道きたそらち産の御膳蕎麦粉を贅沢に使った更科蕎麦

北海道きたそらち産の御膳蕎麦粉を贅沢に使った更科蕎麦は喉ごしも食感も極上。さらにお店では『花巻』や『おかめ』などの種物の加えて、季節を考慮した『納豆そば』など顧客を思いのメニューが充実している。日本橋のお客様を思い愛され続ける“まちのお蕎麦や”さん。改めてその“居心地と美味しさ”を確認するには宵の口からはじめるのが良いかもしれない。

”まちのお蕎麦やさん”らしいお品書き

利久庵
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-12-16
03-3241-4006
営業時間:月-金11:00-15:00 17:00-21:00 土11:00-15:30
定休日:日・祝

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