築地魚河岸 海幸橋棟
スローリー余話
街の”なりたち”#21
「海幸橋」は関東大震災の復興事業として築地川東支川に架橋された橋でした。築地川の埋立にともない撤去された橋の名を残す『築地魚河岸 海幸橋棟』には豊洲に移転した東京中央卸売市場で仕入れた鮪などの大物や海老、鮭などの専門店をはじめ多くの鮮魚店が軒を連ね、早朝、豊洲で仕入れた鮮魚は「豊洲大橋」を渡って築地まで運ばれます。選りすぐりの鮮魚を扱う店舗の中で多くの魚好きに頼りにされる『築地京富』。元料理人だったご主人のモットーは「自分が食べたいと思った鮮魚を仕入れる」だといいます。(以下、2023年10月発売『東京Slowly² vol.2』より)
“魚好き”が毎日通いたくなる
熟練の目利き
鮮魚 築地京冨
「自分が食べたいと思った魚を仕入れる」と語る五代目のご主人・門井直也さん。お店は日本橋に河岸があった時代から続き、豊洲に移転後も「築地魚河岸」にも店を構える。顧客は料理人などプロだけでなく一般の方も多いという。その理由は、冒頭のコメント通りに日々変化する品揃え。ご主人の目利きによって「今日はどんな魚があるのか?」という楽しみがある“魚好き”には堪らない鮮魚店なのだ。目利きのポイントは「安くて美味しい魚」。但し価格だけが基準ではなく、しっかりとした品質を担保している。
季節や気候によって同じ産地の同じ魚でも毎日変わり、その見極めをしっかりとした「安くて美味しい魚」が店頭に並ぶ。料理人の経験もあるご主人は「販売した魚がどんな料理になるか」も楽しみだと語る。魚好きの期待に応えるプロフェッショナルな鮮魚店『京冨』の店頭は日々変化する。
住所:〒104-0045 東京都中央区築地6-27-1 海幸橋棟
電話:080-3719-6417
営業時間:7:00~15:00
休:日・祝・市場休市日