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「わたしは水」〜NHKFMへ投稿

 夏休みもあっという間に過ぎて授業も再開。前期の試験が行われ、勉強、バイト、勉強、、の日々が戻って来た。

 私は勿論、クラスの皆も生活費を切り詰めて生活していた。どこで切り詰めるかと言えば先ずは食費である。そこで、男子数人で学校に近い私のアパートに集まり、一食当たり100円を出し合って野菜と焼きそばをまとめてお昼を作ったりした。ワイワイ、ガヤガヤ、高校か大学時代に返ったようで楽しかった。

 テレビを作っていた会社に勤めていた私(記事#5)だが、アパートにテレビはなかった😅 電話も引かなかった。勉強のための、言わば山籠りに近い生活。しかし家事は必要で、忙しい合間の唯一の息抜きはラジオだった。その頃からラジオ📻が好きになりFMで音楽番組をよく聴くようになった。TVは今も置いていないが、当時と大きく違うのはインターネットとiPadがあることである。勿論スマホも!ラジオも聴ける!なんと時代は変わったものかと思う🙂

 ラジオは地元の番組が多い。勉強の合間に聴いてると、素敵な女性の声が耳に届いた。投稿された詩の朗読で、バックには軽やかなピアノ曲が流れている。NHK名古屋のFMだった。詩を書いたことは無かったが、何故か書いてみようと思った。

ちょっと恥ずかしいが、若い頃の初めての作ということで、、😅


  「わたしは水」

  わたしは水
  どこへでも行ける
  なんにでもなれる

  わたしは水
  あなたが寒く凍えるときは
  その手をやさしく包んであげよう
  こころも暖かくなるように

  わたしは水
  あなたが疲れて休みたいときは
  乾いた喉を潤そう
  また一歩から歩めるように

  わたしは水
  陽高く日照りの続く日は
  風と共にあなたの肌に落ちよう
  倒れてしまわないように

  わたしは水
  リュックを背負って旅する朝は
  白い絨毯になろう
  足どり軽くなるように

  わたしは水
  深く暗い帳の夜は
  ゆっくり空から舞い降りよう
  移ろう世界へ連れて行く

  わたしは水
  積もったほこりが重荷なら
  雫となって一緒に消えよう
  あなたをひとりにしてあげる

  わたしは水
  ほら
  あなたのそばにいつもいる


  なんと、この最初の投稿が採用され、素敵な声のアナウンサーが読んでくれたのである🤗気をよくして続けて投稿、三作連続で読んで貰えた。益々ラジオが好きになった。そして、後日一本のカセットテープがNHK名古屋から届いた。そのアナウンサーからメッセージ付きでエアチェックされた朗読が録音されていて、これまた嬉しかったのを覚えている☺️🎵

 その後、STになってからも数年間は時々詩を書いていた。また機会があれば紹介したいと思う。

📙1993年の9月に読んだ本
「手話は語る」 米内山明宏 評伝社
「私の出会った子どもたち」 灰谷健次郎 新潮文庫
『くやしさの心理』 加藤諦三 三笠書房

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