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タイパを求めれば、かめに負ける。経験には勝てない

タイムパフォーマンス。

タイパ。

最近、若い世代に重視される概念として、ニュースでも取り上げられる事が増えましたね。

タイパが重視されるようになったのは、何故なのでしょうか?

おそらく、

dog-year と言われるデジタル時代が当たり前になって、

変化のスピードが物凄く速くなっている事があると思います。

ほかにも、サブスクが当たり前になり、コンテンツも充実している。

少し前の時代は、マスな情報が重要で、みんなが同じ情報をみて楽しむ時代でした。

私が子供の頃は、昨日みたテレビの話が、みんなの共通話題で、逆に見ていないと話についていけないという面もありました。

インターネットの発達により、SNSが台頭し個々の発言が重視されたり、

マスな情報ではなく、みんなが好きな情報を追えるようになりました。

この結果、膨大な情報を処理する為にタイパが重視されるようになったのかなと思います。

動画を2倍速で見る。

まとめサイトで情報を確認する。

ファスト映画など、情報を圧縮した動画が出てくる。

そして、それが効率の良いものとして、視聴されどんどん増殖する。

テレビ局が発信するドラマでも、見逃し配信が当たり前になり、

今からでも間に合う!

というダイジェスト動画も当たり前になりました。

でも、果たしてそれで、本当にそのコンテンツが伝えたいことが伝わるのでしょうか?

タイパを求めて、本当に人として成長していけるのでしょうか?

私はタイパ重視が悪いとは思いませんが、すべてがタイパで考える事は危険だなと思っています。

例えば、コンテンツを体験するという点で言うと

2時間の映画を15分でみる。

物語のあらすじは理解できて、話はなんとなくわかるかもしれません。

でも、きっとそれでは制作者が本当に伝えたかった事や、映画を通して感じる体験は弱くなってしまうと思います。

友達と共通の会話は出来たとしても、薄っぺらいものになるのではないでしょうか?

物事をキチンと経験するという事は、その人の糧になります。

仕事もタイパ重視でいると、いざという時に何も出来なくなってしまいます。

例えば、

自分で計算すれば10分かかる仕事が、Excelのマクロで計算すれば10秒で終わる仕事の場合、

私も当然、マクロで計算すべきだとは思います。

でも、それは、その計算をどのようにやっていけば、その結果になるのかを知った上での事だと思います。

タイパを求めて、自分の工夫の結果、そのマクロを作り上げる人と、

人がつくったマクロのボタンを一つ押すで仕事をしている人。

時間が立って経験値で考えると、天と地のほどの差が出来てしまいます。

同じことを繰り返すだけの仕事などは、工夫してタイパを求めていくのが正解だと思います。

ただ、なんでもかんでも同じようにタイパ、タイパと便利なものに頼り過ぎると、仕事の本質がわからなくなってしまいます。

仕事をしていると、実は無駄な仕事のように思えても、その経験があるから、後で役立つことも多くあります。

もちろん、今やっている仕事が後で生きてくるかどうかは、やっている時にはわからないのですが、何事も経験をしておくと、その経験は後で役に立つものです。

タイパ重視!

は、忙しい今のご時世、無視できない事かもしれません。

でも、一度立ち止まって、時間配分を変えてみて、

映画を1本、映画館で体験してみたり、

本を1冊、ゆっくり時間をかけて読んでみる。

こういった体験して覚えた事は、タイパで経験したものと圧倒的に違う体験として残るはずです。

タイパ、タイパと時間を節約して、

結局、気がついたらSNSをダラダラと見てたり、TikTokやYouTubeを延々と見てたら、

その時間を一つの事に費やすことが出来るのではないでしょうか?

料理でも、

圧力鍋で時短で作ることもあれば、じっくりコトコト炊いたほうが美味しいものなど、

ケース・バイ・ケースではないですか?

趣味でも、仕事でも、体験を重視する事、無駄を省いてタイパを重視する事。

一つ、一つの事柄について考えることが大事だと思います。

あなたは、タイパを重視して、気がつけば空っぽの人になるのか?

体験を重視して、時間の割り振りが出来る人になるのか?

人として、どう成長したいですか?

タイパを求めれば、かめに負ける。経験には勝てない

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