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1/15にWEBリニューアル! 自組織の社会的役割を問いなおしたWEB制作プロセスを紹介します! その④ (最終回です!)
こんにちは! SLOW LABEL広報の友川です。
少し間があいてしまいましたが、WEB制作プロセスをお伝えする本シリーズ最終回では、今年1月のWEBリニューアルとともにスタートした、寄付・賛助会員さん向けのインタビューシリーズ「Beyondスロー」を紹介します。
小さな声をすくいあげる、インタビューシリーズ「Beyondスロー」
このインタビューシリーズがスタートしたきっかけは、WEB改修のデザインディレクションを担当してくれているSAFARI.incの古川さんの提案でした。
「SLOW LABELの活動に参加をする個々人には、SLOW LABELとの出会いが転機になったり、自分自身に変化があって、それぞれにこれまでは感じられなかった新しい物語が生まれているはず。外から見ているときっとわかりづらいけれど、そういうことをもっと知りたい」
SLOW LABELに関わる人へのインタビューシリーズをやってみては? と、提案してくれた時、古川さんが話してくれたのは、そんなことだったように思い出します。
「個々人が健やかに変化していくことを、社会や世界の変化につなげたい」と願っているSLOW LABELにとって、個人におこった小さな奇跡は、活動の源泉。誰かの小さな変化(奇跡)が見たくて、活動を続けているといってもいいでしょう。
Beyondスローは、SLOW LABELの活動のエッセンスのもっとも素晴らしところを伝えていけるものになる! 提案をいただいた時から、そんな予感がありました。
なぜ寄付・賛助会員限定メディアなのか?
実は、一般公開はしていないBeyondスロー。あくまでも、SLOW LABELの活動に共感して寄付や協賛をしてくれたり賛助会員になってくれた方、いつもSLOW LABELの現場を一緒につくってくれている方々のために記事をつくっています。
読んでくれた方からは、「すばらしい!こうしたことをもっと広く伝えたい!」と言われます。「なぜ公開して、もっと多くの方に読んでもらわないのですか?」とも言われます。もっともな意見だと思います。けれど、Beyondスローは会員以外非公開にこだわりたいと思っています。
なぜならば、SLOW LABELの活動は、誰にでも理解していただきやすいものではないから。「障害のある人やない人と一緒に創作活動をしているNPOです」と、組織の自己紹介をすると、「障害者支援を行っている団体」と理解する方々が多くいます。でも、SLOW LABELが目指しているのは、一方的な支援関係を超えて、それぞれの違いや個性を認め合える社会であり、SLOW LABELの現場に関わってくれる人は、みなが対等なパートナーなのです。みな完璧ではないし、違いをもつ仲間が隣にいるから、学びあえる。そして、活動を通じて、学び合い感じあえるための環境を整えることに注力しているから。
それに、Beyondスローでは、有名・無名にこだわらず、SLOW LABELの活動に参加する個人の、小さな気づき、ほんのちょっとの日常の変化を伝えていきたいんです。時には「インタビューを受けて記事になるなんて、一生に一度かもしれない!」なんて方であっても、この人の話をききたいと思った方に、話を聞きに行きます。
たくさんの読者に届けるために、ニュース性のある対象者や刺激的な内容を選びがちな一般的なメディアと、やりたいことが真逆だといってもいいでしょう。SLOW LABELはメディア事業をやりたいわけではありません。だから、一般的なメディアと読書数を競うようなことはやめたい。そして、可愛い仲間たちの姿が、インターネットの広大な海の中でも、おかしな誤解や偏見をもたれずに、暖かく受け入れられる場所をつくることで、安心してインタビューを受けてもらえるようにしています。
マイノリティの声は、社会の中では小さくて、いつも主流から外れています。広く知られていない、まだ目を向けられていない、だれかの日常。だからこそ、そこにはまだ社会で発見されていない価値が眠っています。そして、そうした価値は社会の「あたりまえ」からは、いつもはずれているもの。だから、静かに耳を傾けて、ありのままに話を聞きたい。そうして、読んでくれた方がまた、なにか気づきを得れたら、小さくガッツポーツしたくなるでしょう。とても身内向けな活動ではありますが、共感の輪を深めて、スローな仲間たちが、また一歩、スローな社会をつくる手助けになれたらいいなと思っています。
「Beyondスロー」編集チームを結成!
そして、WEBリニューアルと同時に、毎月「スローな人」のインタビューをお届けしようと、昨年秋には、Beyondスロー編集チームが立ち上がりました。ディレクションはSLOW LABELディレクターの栗栖良依、編集を広報のわたくし友川が担当し、ライティングはフリーランス・ライターの清水康介さんに参加をお願いしました。Beyondスロー記事がもつ優しい語り口は、清水さんの人柄がなせること。そして写真はなんと、SAFARI.incの古川さん自らが担当してくれています。
まもなく10周年を迎えるSLOW LABELを、ブランド誕生前からサポートしてくれている古川さんにとって、Beyondスローのインタビュー現場は、SLOW LABELの活動の価値を、あらためて肌身で感じる時間になっているのだと思います。毎回、横浜や都内のあちこちに連れ出してインタビューに付き合っていただいているので、こちらとしてはとても恐縮してしまうのですが、カメラマンとしてBeyondスローのインタビューに欠かさず参加する古川さんの姿には、デザイナーとしてのプロフェッショナリティや真摯さを感じます。そして、スローな世界を一緒につくっていくための、古川さん独自の応援のスタイルなのだとも。
こちらは、シリーズ第3回目に登場するパフォーマーの小川香織さんの写真。古川さんの撮影する写真は、人の暖かさや柔らかさがつまっていて、抱きしめたくなるかわいらしさです。
スペシャリストやパフォーマーをつぎつぎ紹介!
Beyondスローで初回にインタビューをさせていただいたのは、SLOW LABELのスペシャリストでデザイナーの保住綺草(ほずみ・きさ)さん。子供のころから手先が器用で、SLOW LABELでは障害のある人もない人も一緒にものづくりを体験できる「SLOW FACTORY」などで、ものづくりのアカンパニストとして活躍する、スローな場作りの達人です。
ほんわかした雰囲気で、関わり始めた頃はまだ大学生だった保住さん、「ほずみん」というあだ名で、みなから大人気。卒業後はSAFARI.incでデザイナー修行をして、現在はメーカーでインハウスのデザイナーとしてキャリアを積んでいます。
いまでも、なにかあると駆けつけてSLOW LABELの現場を助けてくれる保住さんに起きた、小さな奇跡。一体どんなことだったのでしょうか。
ぜひスローな世界を一緒につくる「SLOW PEOPLE(賛助会員)」になって、記事を読んでみてください。
これまでBeyondスローで紹介させていただいた方は、保住さんのほか、第2回は車椅子ダンサーのかんばらけんたさん。
第3回は、今年2月に青山スパイラルホールの舞台に立ったパフォーマーの小川香織さん。下の動画は2月の舞台のメイキング風景です!
第4回は、SLOW LABELのスペシャリストで手話通訳者で手話通訳講師の前田房代さん。
第5回はSLOW LABELのスペシャリストでコスチュームデザイナーの武田久美子さんを予定。連載スタートは7月2日(火)予定です。
個性豊かな「スローな人」を紹介しているBeyondスロー、すべての方に「ぜひお読みください!」と大きな声で言えないところが、ちょっと心苦しくはありますが、これからも引き続き、さまざまなスローな声を伝えていきます。これからもご支援をよろしくお願いします!
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