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白金?の水彩画
鉱物を顔料にして水彩画を創作している榊 仁胡(ニコ)さんから嬉しい知らせをいただきました。鉱物が水に溶け、なりたいかたちに表出する。彼女の作品に魅せられ、リスペクトしているぼくは仕事場近くの野比海岸で出会った白金(プラチナ)らしき塊(ナゲット)を砕いて使って欲しいと願い、差し上げたのですが、絵が描けたので渡したいというのです。スマホにメッセージが着信したとき、ぼくは横須賀汐入の寺で掃除作業中だったのですが、重度の熱中症にかかり息絶え絶えでした。呼吸困難になり気絶さえもしたりの最悪体調でしたが、歓喜の高揚感で一気に復調(笑)。タイミングの不思議さと縁を感じながら、救う神ありって本当に存在するんだなぁとしみじみ思いました。
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ニコさんのアトリエ兼自宅はぼくの家近く、葉山町一色にあります。古物商の父、アーティストの母、猫たちと暮らす家は広い庭に立つ味わい深く格好いいフラットハウス。両親の類まれな美意識とセンスが隅々まで行き届く場を訪ねるたびにぼくはうっとりと心酔い、ただただ審美観に言葉を失います。
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両親のDNAを継ぐニコさんの絵も洗練の極み。石と水の精が憑依したかのような神秘的表現に心と眼が奪われ、いつまでも観ていたくなります。そんなニコさんの絵が自分が拾った鉱物で描かれるなんて、また夢がかないました!
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ぼくが好きなターコイズなどの鉱物と和えた白金らしき鉱物はとても佳い色合いのグレーと化し、作品に重厚感をもたらしていました。光の加減によっては顔料の粒が鈍い光を放ちます。その光景に嬉しさがこみあげてきました。鉱物の顔料特有のきらめきが白金らしきものなら、より際立つのではと期待していたからです。
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家に持ち帰って額装し、いちばんくつろぎ眼に入る居間のコーナーに飾りました。
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絵のそばには野比海岸で手にできた白金らしき断片コレクションの一部をライトアップ。
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絵は自作ランプでほのかに照らします。これから毎日、この情景を愛でていきます。早く、お酒の杯を手に愉しめる秋の夜長シーズンに移ろって欲しいものです。