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2/16 オープンダイアローグの会 レポ

2/16にでこぼこ書店でオープンダイヤログの会を開催しました。
でこぼこ書店はさいたま市にある独立系書店です。新刊、古本の販売や貸しスペースの運用をしており、本の出会いだけでなく、人との出会い・繋がれる場所になっています。

「でこぼこ書店」
がっつりぼくが反射している
商業出版だけでなく同人誌も置いてある
貸しスペース

今回はじめて「ゆっくり本を読む会」でオフラインでのイベントを開催しました。このオープンダイヤローグの会、開催した経緯を説明すると、まず雑誌のテーマを考え
オープンダイヤローグを体験する前は以下の感想を持っていました。

今回は6名の参加でした。オープンダイアローグは様々な手法があるみたいですが、今回は以下の流れで進めました。各セクションの時間は約10分間です。

① 6人の内、2人で話し手と聞き手に分かれて話す。ほかの4人は口出しをしない。
② 話していなかった4人が、①で話された内容について話し合う。
③ ①の2人が、②で話された内容について話す。
④ 6人で話す。

どんなことを話したかはプライベートなことを含んでいるのでくわしくは書けませんが、オープンダイアローグを体験してみてどんな学びがあったのか書いていきます。
今回の手法では1対1の対話を「他人が聞いている」状況がありました。「話すー聞く」の構図の中に、複数の第三者の視点が入っています。1対1で会話をしていると、ある意味の中(共通の規則コード)に閉じられてしまいます。その共通の規則コードがうまく機能しているうちはいいけれども、なにかちょっとしたことでズレていき、共通の規則コードが人を苦しめてしまうことがあります。そこから離れるにはどうすればよいか、オープンダイアローグにはヒントのようなものがありました。
2人の対話を他の人がどう感じたか評することで、2人だけの共通の規則コードから、複数の解釈へ開かれることにより、2人の対話が単声モノフォニー的なものから多声ポリフォニー的なものに変わります。
読書会をやっていても、複数の解釈により1つの作品が豊かなものになる感覚はわかります。1対1の対話がまるでひとつの作品のようでした。

単独性と複数性について、生物の進化における無性生殖から有性生殖への進化を思い出しました。
以下は「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」のセリフです。

コピーは所詮コピーに過ぎない、たった一種のウィルスによって全滅する可能性は否定できないし、なによりコピーでは個性や多様性が生じないのだ、より存在するために複雑多様化しつつ、時にはそれを捨てる。

無性生殖は環境の変化、トラブルに対して対応できない場合があり、対して有性生殖は(ある程度の犠牲はあると思いますが。。)それに対応できる場合がある。これは無性生殖/単独性/単声《モノフォニー》と有性生殖/複数性/多声《ポリフォニー》と対応しています。

また、1対1の対話に参加した人もその対話の解釈者のひとりでしかないところが面白いと思いました。結局自分は自分のことすらよくわからない。自分の発言に対する解釈も多数の解釈の一つで、もしかしたら他の解釈のほうがしっくり来るかもしれない。オープンダイヤローグでは自分が他者のようでもあり自己のようでもある、そして他の人も他者のようでも、自己のようでもある、それを体験できる会でした。

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