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上司の「甘い蜜」にご用心

会社には気が合う上司もいれば、そうでない上司もいます。

気が合う上司ですと、意思疎通が図りやすく、仕事がスムーズに運んだり、また、目をかけてもらえる事で、モチベーションが上がったりと仕事に張り合いがでますね♪

さて、以前、こんな事がありました・・・。

目をかけてくれる上司は、良い人で優しい。              ある日、遅刻をしてしまった時、上司が言ってくれた一言。

「いいよ、いいよ~。」

次第に、いろんな理由を付けて遅刻しても上司は「いいよ~」と言って許してくれる。仕事の打ち合わせの時に、問題発生しても上司がかばってくれて、いつも、上司の指示の通りに行動。何かあっても、相談するとすぐに力になってくれる。こんな毎日、最高!!

こうして数年が過ぎていったある日、新しい上司に変わった。      すると、今まで許されていた事が許されなくなってしまった。やりたいようにやれていた事(遅刻等)が許されない。あの頼れる優しい上司(自分にとって)はいない。いざ、仕事を任されても、何も具体的に進められない、自分で考えて行動出来ない。全体の流れを把握していないため、次第に焦りが出てくる。それでも「自分はやれる!!」と、自らを奮い立たせて必死に仕事をするけれど、時間ばかりが過ぎていく。焦燥感・プライドが入り混じった感情の中で、次第にストレスが溜まり職場の周りの人に、片っ端から何かの折に捕まえては、自分の状況を嘆いてみる。

でも、残念な事に、嘆いても時間は進むし、現状は変わらない。期限の迫っている仕事は全く形になっていない。

「あぁ~前の上司だったら良かったのに・・・」

優しくてかばってくれて、我がまま言えて、良い環境だったのでしょうが、本人の成長はどうか?と考えますと、当然ながら、実力はついてきていない結果となってしまいます。以前の上司の優しさは「甘い蜜」の味だったのでしょう。 

人は「甘い」だけでは、なかなか成長できないのも事実です。

優しいのは、ありがたく享受しつつも、自ら緩まぬように意識を持つことも大切ですね。



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