ナマケる生き方、人生楽だらけ〜 其の一「それ、フツーでしょ?」
【カフェ&ゲストハウスの店主がお送りする、ナマケモノ的人生を楽しむ生き方指南】
フツーってなんだ?!
よく会話の中で聞かれる言葉である。
「フツー、言わないよね?」
「それって、フツーにいいね。」
この「フツー」は常識的な範囲があらかじめ決まっていて、その範囲内であることを指している。
うちに来るお客様でもメニューを見ながら「どれがフツーですか?」と聞いてくる方がいらっしゃる。
あるいは「これってフツーにおいしいよね」なんて言っている若い子たちも見受けられる。
「オススメはなんですか?」みたいな使い方なのが、今ひとつ理解に苦しむ使い方であるが、この話者は「どれがおいしいのか?」とか「みんなはどれを選んでいるのか?」みたいなことを聞いているのだろう。
そして【フツーに〜】の場合には、普通=平均的な・凡庸なという意味合いではなく、すごく〜・超〜といった使われ方だと推測できる。
言葉の使われ方については、時代を経るごとに変化しているから、ことさら目くじらを立てるつもりはないのだが・・・。
でもね、【普通】とか【フツー】とはなにかということをもっと考えてから言葉にしたほうがいいのでは?と思ってしまう。 漢字で書く【普通】とカタカナの【フツー】もニュアンス的に異なる気がする。
誰がフツーを決めるのか?!
この【フツー】という概念は、社会が、いやマスコミが、さらにいうならネット上のコミュニティーが作り出した「常識」という概念であるとつくづく思う。
そのつくられた常識に私達が無意識にすり寄って、そこに溶け込んでしまった結果がこういう言葉を生み出しているのだ。
言うなれば捏造されたモノに振り回されるような生き方は、「自分」というものを見失った生き方であるから気をつけたほうがいいのではないか?と思うのだ。
他人に決められた「フツー」を信じて、自分の好みだったり、やりたいこと、やりたくないことを決められてしまって、しあわせなのか?と感じるのだ。
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