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ただのオウム返しではダメなんです!

皆さんは

「雑談するときは相手の話をオウム返ししましょう」

という事を聞いたことありますか?

確かにオウム返はすることで相手の話を確認し、次につなげようとする行為です。

ですが『ただのオウム返しだけではダメなんです!』

どうダメなのでしょうか。下の例を見てみましょう。

Aさん「休日はなにされてたんですか?」
Bさん「映画を見ました」
Aさん「映画を見たんですか」
Bさん「はい!」
Aさん「…」
Bさん「…」

見ているだけでいたたまれない…。

これが『ただオウム返しをしただけ』の状態です。

もちろんオウム返し自体が悪いわけではありません。

オウム返しにあるものを足すと素晴らしいお話ツールに変わります。

雑談、会話において話が繋がるオウム返しは次のようにしてみてください。

オウム返し+質問

オウム返し+(相手の気持ちを汲んだ)確認

オウム返し+教えて

です。

一つ一つ見ていきましょう。


オウム返し+質問

このような形にすると『確認+具体的にしたい』という気持ちが感じられ話をより聴いている感じに受け取られます。

例えば例で挙げた映画の話ですと

Aさん「映画を見ました」
Bさん「映画を見たんですね。どんな映画を見たのですか」
Aさん「マイナーな邦画を見たのですがアレヤコレヤ…」

という感じです。

映画を見たという事ですから、お相手はおそらく映画に興味があるのでしょう。

人は興味のあるものは饒舌(じょうぜつ)になる傾向があります。

それを具体的に聴かれたことによって、相手はどんどん話してくれるようになるでしょう。

もし映画に興味がなかったとしても、それ自体がネタになりますし、他の話に切り替えてもよいでしょう。

質問するにあたりちょっとした注意点があります。

●相手が「はい」か「いいえ」で答えられる質問や答えが一つしかない質問にしない。

ということです。

それをやってしまうとそこで話が終わってしまいます。

なのでお相手の答えを広げてあげることが大切です。

【NG】

よく映画を見るのですか?

アクション映画ですか?

【OK】

年にどのくらい見るのですか?

どんなジャンルの映画ですか?

オウム返し+(相手の気持ちを汲んだ)確認

これは少し難しいのですが、この形にすると『確認+確認』となり、より具体的に相手のことを聴きたいという意思が生まれます。

そして相手の気持ちを考えて代弁するので、もし相手の気持ちと合致したならばより強い共感が生まれます。

合致していない場合は、心配することはありません。

その時は普通に話は流れていきます。

これは不思議なもので、人は共感できたものや自分に思い当たっていることに強い印象が残るのでそれらのことしか記憶に残っていきません。

ですので「かまをかける」くらいの感じで相手の気持ちを代弁してもOKです。

かまをかけてみるとお相手から今までなかった情報が出てくる時もあったりします。

以下のように好きか嫌いかくらいならばそこまで難しくない代弁になると思われます。

Aさん「映画をみました」
Bさん「映画、お好きなのですね」
Aさん「実は実家が小さな映画館でして…」


オウム返し+教えて

このような形にすると『確認+興味』になり、「あなたの話に興味があるので詳しく聴きたいです。」という意思表示にもなります。

さらには自分には知識がない、初耳な話の場合でも使えます。

基本人は自分が興味あることを他人に教えたい生き物なのです。

そこでしつこく趣味に誘われてしまったら「考えておきますね」くらいで終わらせて大丈夫です。

Aさん「映画を見ました」
Bさん「映画を見たのですね。どんな映画をみたのですか?」
Aさん「海外のSFアクション映画です「ドベンジャーズ」というタイトルです」
Bさん「へぇ、初めて聞きました。どんなところが面白かったですか?(教えてください)」
Aさん「CGを駆使して迫力ある映像がウンタラカンタラ…」


オウム返しにちょっと+するだけで、話の幅を無限に広げていくことができます。



さらには『あなたの話、聴いてます!』という意思表示が相手に伝わりますので相手は気持ちよく話してくれるでしょう。

是非実践してみてください。


すろぅぷ

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