映画:「沈黙のパレード」鑑賞記録
ガリレオシリーズの最新映画
ガリレオシリーズは昔ドラマシリーズが好きでよく観てました。原作も買って夢中で読んでた記憶があります。
「容疑者Xの献身」からしばらく離れていたんだけど
久しぶりに湯川先生と内海刑事のコンビが見られるということで事前ラジオ番組も見つつ公開を楽しみにしてました。
「実に面白い」「さっぱりわからない」湯川先生の定番の台詞はもちろん、内海刑事の掛け合い、湯川先生と草薙刑事やりとりが丁寧に深く描写されていて面白かったです。
先行ドラマの「禁断の魔術」をみておくと湯川先生と草薙刑事のふたりの関係性がより楽しめるかもしれません。
以下ネタバレを含みますのでご注意を。
あらすじ
街ののど自慢コンテストで緊張しつつ、Jupyterを歌う女学生からはじまる。観客の反応で心を揺さぶる歌声の持ち主とわかる。
街の人との回想シーンの中で定食屋の娘として両親、妹、その街の人たちに愛されて育っていく女学生の姿を描かれていく。
そして歌のレッスン、レコーディングのシーンから夢を掴もうと歩み始めたところで事件の被害者:並木佐織だと物語がはじまる。突然の失踪、そして二年後に遺体発見と。
導入の仕方が素晴らしいと感じました。自分も女学生を応援したい一人として感情移入していて、お葬式のシーンでもうぼろぼろ泣いていました。
内海刑事、草薙刑事と見慣れたキャストたちが登場し、物語はミステリ本編へ。
草薙さんは被疑者を認識した途端嘔吐ししてしまうほど過去に何かある様子。
内海刑事が定食屋「なみきや」へ向かうと途中で子供たちのシャボン玉と戯れる湯川先生が。聞くと今回のお話の舞台である「菊野」の地で少し前から研究を行っているという。また「なみきや」もよく行っていたようだった。
被疑者、蓮沼は過去に草薙が関わった事件で完黙(完全黙秘)をし、無罪になっている。今回の事件でも完黙(完全黙秘)を突き通し、釈放されてしまう。
それを聞いて納得できないのは被害者の家族たち。そんな中「なみきや」に蓮沼が訪れる。憎しみをあらわにする、並木家の家族や商店街の人たち。
その場では蓮沼を追い返すことでことなきを得るが、ちょうどその場に湯川先生もいたのだった。
場面は菊野のパレードのシーンへ。チームごとにテーマやストーリーを元にパフォーマンスを行なっていくコンテスト形式のパレード。湯川先生は並木佐織の妹夏美と共にパレードを楽しんでいく。
何事もなくパレードも終わった1日のおわりに蓮沼の死体が発見される。
何者かに殺されたかと思われるが、争った形式も押さえつけられた形式もない。死因は窒息死とみられる。
このあと殺害方法から湯川先生が仮説をたて、実証していく流れになるのだが、犯人が最後の最後までわからない。犯人に行き着くまで細かく丁寧に描かれているのでぜひその流れを体験してほしい。
また、湯川先生の草薙さんへの想い、ふたりの関係性も見応えがある。
映画2時間に収めるのに削ぎ落とした部分もあると思うので原作も読んでみたいと思いました。街の人たちの心理描写などもっと細かく描かれているんじゃないだろうか。