心因性失声症になったお話①
はじめまして
心因性失声症になり50日ほど経った者です
あまり心因性失声症について詳しいレポートがないので、治るまで経過を綴っていきたいと思います。
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職業 会社員(20代後半 女性)
職場はホワイトな方。会議が多め。
ある日突然、朝から声がかすれて、翌日には全く出なくなりました。
最初は耳鼻咽喉科で診てもらい、『声帯が浮腫んでいるね、仕事で喋りすぎかもね』ということで薬を出され1週間後……
耳鼻科の先生『喉はもうなんともないね。なんかストレスかかること最近あった?普通薬飲んだら1週間くらいで治るんだけどね〜』
およ???喉に異常はなし。ストレスと言えば、仕事もちょっと忙しくなったものの残業20時間はいかないし、結婚への焦りがあるけど大きなものはないかも……?
ということで、強めの薬を出されもう1週間後
耳鼻科の先生『声帯は異常ないね、うーん総合病院の音声外来行く?』
やはり声帯は何も無いらしい。音声外来の予約取ってもらおうとしたが、予約が1ヶ月先とかですぐ診てもらえないのでその病院は諦めた。
声が出なくなって2週間以上が経ち、他の耳鼻科にかかりやはり声帯は全く問題なく機能性発声障害かなぁと言われ、、更に調べて出てきた当日予約OKの音声外来にかかった。声が出なくなって3週目も終わろうという頃。
『心因性発声障害(失声症)だね。声帯は異常ないし耳鼻咽喉科かかっても治らないから、心療内科に行ってみて、紹介状書いとくから』
ということらしい。ストレスが原因で声が出なくなっているよう。
正直、声が出ない以外は元気で、心が病んでるという訳でもなく、自分自身戸惑いの方が大きかった。でもやっと病名がはっきりして少し安心した。
声が出なくなって4週間が経ったくらいに、精神科にかかってみた。
先生はとても親身に聞いてくれるタイプで優しかった。
『不安感とかない?』
___それが全然なくて、、ストレスの自覚がないです
先生と色々話してみて、仕事がストレスの原因になってるかもとのこと。とりあえずは仕事しながら様子見ていこうという方針になった。めちゃくちゃ弱い抗不安薬のセディールが処方され試してみることに。
病院受診後、帰りの電車で急に吐き気と胸のざわざわ感が止まらず、そこから1週間はずっと体調が悪く仕事を休んだ。
朝から夜まで吐き気がすごくて胸もしんどくて、普通に歩けないようになって、横になってるのがやっとだった。そして薬の副作用か分からないけれど、異常な空腹感があった。
1週間後の通院日
___先生、もう無理、休職したい
今までになかった症状が出て、寝ているだけで精一杯になっていた。
『パニックになってるのかな……一旦薬は止めましょう。それで様子見るのと、休職で診断書が必要か確認してみて?次の診察の時に必要だったら書くからね』
『次の診察は、他の医師の意見も聞いた方がいいと思うから別の先生に診てもらうのでもいいかな?』
ということで、足を引きずりながら家に帰った。
週明け、上司に相談した。
____休職したいです。声が出ない以外にも体調悪化して働けない。声が出ないままだと他の人に迷惑かけてしまうし、何より今は人と話すのがしんどいです。
「うーん、休職したら戻ってくるのしんどいから、1人で出来る作業だけでも続けたらどうかな」
____、、、わかりました。
休みをちょくちょく挟みつつ、徐々に仕事をするようになった。フルリモートで。
朝起きて立ち上がった瞬間からフラフラくらくらすることが多く、まだ歩きにくい状態が続いていた。
きっと満員電車なんか乗れっこない。
薬を飲まなくなり、1週間後には空腹感も治まり、吐き気や胸痛が若干マシになってきた。
でも寝付きが悪いことが多くなってきた。
新しい先生に出会う
正直言って会わなさ過ぎたのであとで病院にNG出しといた。
寝れないと言ったら睡眠薬のブロチゾラムを出された。
多分薬はあってなくて、寝る時に足がソワソワして寝られなかった。これはアカシジアというものらしい。飲むのを辞めた。
ある日腹痛が酷く、家の中で迷走神経反射を起こした。
1週間後別の病院に行ってみることにした。
その時の症状は、心因性失声症と歩きにくさ、たまに胸痛や吐き気、腹痛などだった。
そこの先生から、病院は通いやすいところがいい。心因性失声症は精神科医からしたら珍しいものではない、ただ大人は治るのに時間がかかるのと特定の薬がないと言われた。あまり色んな薬をバンバン出すところはよくない、普段通りに生活することが治る近道、と教えられた。
そこの先生は信頼できると思ったけど、通うのには距離が遠くキツかったので、今まで行っていた所に引き続き通うことに決めた。
気付いたら、心因性失声症を発症して50数日が経過していた。
これからも通院を続けて、声が出るまでここに記録を残していこうと思います。
いつか声が戻ってきますように
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