いきいきと働くためには?(オススメ本紹介)

日本の幸福度は低い

 2020年の世界幸福度ランキングで、日本は153カ国中62位という結果でした。また、日本企業には熱意のある社員の割合がわずか6%しかいないという衝撃的なデータを示したギャラップ社の調査も有名です。

この国で自分らしく生き生きと働くにはどうしたらよいのでしょうか。

まずは価値観を知ろう

仕事を選ぶとき、あなたは何を手がかりにしますか?

社風、給料、働く場所、福利厚生など……
会社・仕事選びの観点は人それぞれかと思います。

では、その観点を決めるには何が必要でしょうか。

それは自己理解です。
自分の価値観が分からないまま、周りの意見に流されて「とりあえず大手を目指そう」「給料がいいところにしなさいって言われたから……」
そんな決め方をして、自分らしく働けるでしょうか。

”自分らしさ”の定義は難しいですが、私は「自分の価値軸に沿って、自分で考えて自分で決断して生きること」だと考えています。
なので、自身の価値観を理解することが、”自分らしく働く”ことへの第一歩だと思います。

自己分析の落とし穴

自己理解と言うと、就活生たちが取り組んでいる自己分析を思い浮かべる人もいるでしょう。

私がこの記事を書いている今も、22卒・23卒の就活生たちが必死に自己分析をしているかもしれません。

就活中の学生さんに、声を大にしてお伝えしたいことがあります。

巷にあふれる性格診断・適職診断ツールだけに頼らないで!!!

自己分析を始めた人が陥りやすいのは、診断テストを受けまくって時間を浪費してしまうこと。私も就活生時代は自己分析の仕方がわからず、ネットで性格診断テストを片っ端から受けていました。某大手人材企業の性格診断、エニアグラム、エゴグラム……。

でも、診断テストが示してくれたのはざっくりとした性格傾向だけ。ネットに溢れる診断テストを大量に受けたことで時間を無駄にしてしまいました。

大事なのは、おおまかな性格を掴んだらそこから深く掘り下げること。

この「掘り下げる」段階で迷子になる人も多いようです。
自己分析を始めると自分探しの旅に出てしまう、なんて言葉もよく耳にしました。

自己理解はなぜ必要か?

性格診断マニアになったり自己探し迷子になったりするのは、目的を見失っているからではないかと私は考えています。

なぜ自己理解が必要なのか。それは、「自分の人生を自分で良いものにしていくため」だと思います。

誰かを喜ばせたいと思ったら、その人は何が好きなのか?どんなことをすれば喜んでくれるのか?というように、相手を知ろうとするはずです。
何もわからない状態でプレゼントなどをしてみても、喜んでもらえる可能性は上がりませんよね。

充実した日々を生きるためには、自分を知る必要があるのです。

それでは、自己理解や職探しに役立つ本をご紹介します。

本紹介

今回は以下の4冊をご紹介します。特に、就活や転職を間近に控えた方に読んでいただきたい本たちです。ネタバレはしませんが、どんなことが学べるか?を説明しますのでご自分に合うものを選んでみてください。

①『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
②『超客観力』
③『科学的な適職』
④『もう内向型は組織で働かなくても良い』

①『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(八木仁平, 2020)

自己理解を深め、職業選択に活かしたいたい人におすすめ。
自己理解のための具体的なワークが詰まった本です。本書の質問に答えることで「得意なこと」「好きなこと」「自分にとって重要な価値観」を知り、
仕事選びの方向性を決めることができます。職探しのために自己理解をしたい人はぜひこの本を読んでみてください。

②『超客観力』(メンタリストDaiGo, 2020)

自分らしい人生を歩みたい人におすすめ。
自分を冷静かつ正確に把握することを追求した本です。主観的なセルフイメージから脱却し、客観的に自分を知ることができます。
研究により効果が実証されたメソッドにより、仕事だけでなくプライベートの過ごし方も含めた人生そのものの方向性を見出すことができます。
①と比べ、自己理解に特化した本です。今すぐ仕事を探すわけではないが、日々の充実度を上げたい!という方はぜひ。

③『科学的な適職』(鈴木祐, 2019)

結局、どんな切り口で仕事を探せばいいの?と悩む人におすすめ。
タイトルの通り、適職の選び方を調査や研究のデータをもとに考察している本です。キャリアに関する一般論に惑わされず、仕事の幸福感を高くするための職業選択の方法を学べます。

④『もう内向型は組織で働かなくてもいい』(堤ゆかり ,2020)

会社員という働き方にうんざりしている人に。
内向型の強みを教えてくれるので、内向的な性格に悩む人が生き生きと働くためのヒントになります。
内向型に向けて書かれた本ですが、副業や自分のビジネスを始めたいけどまだ怖くて踏み出せない……という人の背中を押してくれると思います。
仕事選びのためのワークもあります。

私の見解

この4冊を読んで学んだことや感想を書きます。

<上記4冊から学んだ考え>
自分らしく生きるには自己理解が不可欠。
 自分を知らないまま、自分が納得する生き方・働き方を見つけることはできない。

一般論は多くの場合、役に立たない。
 世の中の常識が正しいと仮定すると冒頭で述べた日本人の幸福度や仕事へのモチベーションが低いことの説明がつかない。だから、自分で自分にとっての正解を探さなければならない。

何となくで自己分析をしてはいけない。
 自己分析は掘り下げる作業が最も重要。どんなことに喜びを感じ、どんな状況で落ち込むのか、細かく把握するために自己理解の本を読むことが必要。

<感想>
 大学3年の前期くらいに出会いたかった!!就活前にこれらの本に出会っていたら、今とは違う仕事をしていたかもしれない……。そのくらいインパクトがありました。あの頃の自分は自己分析は重要と知りながらも、具体的で実践的な方法を知りませんでした。「仕事選びの軸」は決めていたのに、「人生の軸」は考えていなかったのです。本来は「人生の軸」→「仕事選びの軸」という順序で考えるべきでした。
 そんな後悔の一方で、ラッキーだったとも感じています。就活には間に合いませんでしたが、人生の軸を考えることはいつから始めても遅すぎることはありません。自分らしく生きるということは、仕事だけでなくプライベートも充実させるということですから。むしろ、就職面接という”目的”や”締め切り”を意識することなく心に余裕をもって取り組むことができて良かったとさえ思っています。

<実行したこと・変化>
毎週少しずつ、それぞれの本の自己理解ワークに取り組みました。
その結果、以下のような変化が起きました。

・自分の考えや価値観を言語化する力が向上した。
・「自由」が好きで、自分でコントロールできる要素が多い環境が好きだと気づいた。自分で決めたことを自分のやり方・ペースで進めたいらしいと理解した。
・日々の中で何を大事にしたいのかが明確になったことで、時間の使い方が変わり、一日一日の満足度が上がった。

結論

自分らしく生きたいなら、自己理解に時間を割くべし!!

「自己理解」こそが人生をより良くする道標だということがご理解いただけたでしょうか。
あなたもぜひ、本記事でご紹介した本を読んで、自分らしい人生を歩んでください。

皆さんにぜひ読んでほしい本を紹介しています。応援をお願いします!