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久しぶりに透明な涙を浮かべた。怒っていて、私はわりかし怒っていて、ぐー悔しい と 自分を…
のみこまないよ人の字は かいたら終わり、残るから 空気椅子にもたれてる 重なっていくの人の…
打ち寄せてくるものは、わたしの綺麗なところばかりを攫っていく 荘厳なマジックミラーの中…
月草の葉に乗れば 涙と一緒に落ちていけるか 幸せであれと願うこと 願うこと 願うこと …
頬を腕の付け根に寝かせ 心臓は自分で守るもの (羽根って 枯れていくらしい) (閉じ籠っ…
昔からこの定規しか持ってないし 目盛りがズレるなんて思わなかったし いい加減に買い替え…
生え過ぎた眉を剃る度に 高校教師の声がする わたしの眉間に指当てて 「あなた、剃ったね」と皺寄せる お互い気に食わないもので 眉間をオソロにしましたね あの庭で、笑ってたんだよなあ べったりついた「ティーン」の値札が 肉まで食い込んで痛かった 知らぬ間にあった帳簿の上で 笑えてたことを恥と思う 笑わなければ悔いると思った 頭も眉も、綺麗な金色になったあなたへ それでもわたしは無明な頁を ロケットペンダントに入れている 友達になれて良かった
この世界では、月を見ようと走り出す君が犯罪者だ 雲を透かす光輪は 夢の中で見る翅に似て…
三日月 朧月 ピンクムーン たまに彗星 まだ名前のない月を見つけたい でも 瞬きすると…
鏡を殴って血だらけの手を 私の胸におしあてて 拍動の二重奏 はやくなれ やがて独奏とな…
身体があるのに ぴくりともせん 心中を覆いつくす芽が 枯れてしまったのだ ああ 何かお…
日常生活において 声を発さぬということは、埋没することと同義である。 声を発さぬ限り …
土砂降りの中走った 傘をさすべき手は どちらも埋まってた 正しくなれないわたしを 「か…
魚の目玉を食べる人 赤い公園が好きな人 スマホをもってた人 わたし ケータイもってなかったから ママのを使ってメールしてた あなたと話したこと 全部メモに書いてた バイトよりあなたのことにずっと真剣だった でも なんかバイト辞めるし なんか大学入り直すらしいし なんか意味わからん遠いとこへ行くし あー あー あー 高校出るまでバイト続けてました あなたよりずっと遠くの大学へ来ました 赤い公園は、元から好きだったことにしました いやに綺