#1 大学生とは? ポジショナリティー話。
こんにちは、SL Ambassador です!
この度、私たちは サービス・ラーニング センターのサポートのもと note での発信を始めます!
SL Ambassador とは 過去にサービス・ラーニングに参加した学生の有志です。様々な経験、多様なバックグラウンド、多角的な視点から私たちなりの発信を行っていきます。
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第1回目は、「ポジショナリティー」についてです。
あともう少しで6月になりますね。
6月といえば、サマーインターンに向けて動き出す就活生も多いのではないのでしょうか。私自身も現在大学3年生で、まさに動き出したところです。
自己分析や業界研究など、何かとしなければいけないことがたくさんあります。
いきなりですが、「サマーインターン」ってなんか、いかにも大学生!って感じがしませんか?
就労体験や職業体験と訳されるサマーインターン、個人的に思うことがあります。
大学生の特権では?! というものです。
全てがそうであるとは言いませんが、ある期間限定であくまでも体験としてビジネスの世界を経験できる。参加費がかかることはないし、週3日などのようにフルコミットは基本的に求められない。
大学生って何か特別な存在ではないでしょうか。
今回は、私の考える「大学生とは?」ということについてのnoteです。
先に結論を言います。
大学生は、「大人であり、大人ではない存在である」と私は考えています。
このように思うに至った経緯を、ICUのサービス・ラーニングの実習で訪れたインドネシアでのとある経験をもとにお話します。
私は昨年、7カ国から参加した他の大学生らとインドネシアの山奥にある小さな村でサービス活動を3週間にわたって行いました。
トイレを整備したり、セメントを一から作って建物の補強をしたり。さらには一から私たちのみで設計図、図面を作成し村の公共の場にブランコを作ったり。もちろん村長と話し合って一つずつ決定していくのですが、どうでしょうか、すごく大きな役割や責任を与えられているなと感じませんか?
村の公の土地を自分たちの判断で使用します。私たちの行った作業は村民の生活に関わることであったり、完成の質によっては事故などの原因にもなり得ます。
このようなことを、子どもに頼むでしょうか?
答えはおそらくNOです。
ある程度の裁量権を持ち、村社会の生活に関わることに何かしらの影響を与えるのです。村長を含めた村の大人たちが、私たち大学生のことを大人としてみていると考えられます。逆に私たちも強い責任感を持って全ての活動に取り組みました。例えば、建物の補強ひとつとっても、子どもが秘密基地を作るのとは訳が違います。
社会の中で一大人として行動しなければ成り立ちません。
しかし、私たちの村での活動を俯瞰的に見ると、大学のプログラムであるからという理由も少なからずありますが、多くの大人の方のサポートがあって成り立っています。
例えば大学のプログラムのコーディネーターの人々。彼らは社会の中で責任を持って「仕事」をしています。仕事、すなわち、「プロフェッショナル」であるからこそ当然その報酬もあります。彼らが責任を放棄し仕事を行わないとなると、私たちはプログラムを行えません。
さらには私たち大学生をバスで村まで送ってくれた運転手。私たちは運転免許(インドネシアでのバスの免許)もなければ、村までの細かな道は知りません。もし免許があって道を知っていたとしても、崖ギリギリの危険な場所を確実に責任を持って行ってくれるのは「仕事」としてバスの運転手をしている方のみでしょう。
彼らの責任のもと初めて私たち大学生は行動することができ、サービス活動を行えます。このように考えると彼ら大人と私たち大学生は異質なものではないでしょうか。
現在大学生である私は、職業欄に「学生」と書きます。
しかし、上記の例であげた方々は職業欄に「コーディネーター」や「バス運転手」と書くことでしょう。彼らには各々職があります。
「大人=職がある人」と考えるのは単純過ぎますが、
私たち大学生は、あくまでも「就労体験」や「職業体験」の立場なのだなと考えることができました。
「就職をし、社会に出る」ということについてよく考えるサマーインターン直前の私ですが、「大学生とは?」という質問に対する自分なりの定義づけができたので、今回はこのあたりで終わります。
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(最後に)
こういったことも考えられるきっかけになるサービス・ラーニング。
単位のため?海外に行くため?ボランティアをするため?何かに挑戦するため?
動機は人それぞれですが、
自分の期待していた目的以上のものが得られますよ!
次は、竹内さん お願いします!
written by SL Ambassador りょうせい (2019年 COP in Indonesia 参加)
*私個人の方でも同じ内容で書いております。https://note.com/ryo_travel