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伝える力を磨く秘訣~ライトニングトークとは~

DX推進を行う上で、口頭でのコミュニケーションを減らして、チャットやメールなどのITツールを使ったコミュニケーションを増やすことが重要になります。証跡残しやノウハウ蓄積/活用など、生産性向上や新規事業のベースとなるデータ蓄積を行うためです。

しかし、ITツールを使ったコミュニケーションには、短時間で資料を作成したり、説明内容を短くまとめるための[スキル]が必要になることもハードルを上げる理由になっています。IT人材/DX人材を育成するために必要なことの一つである、この資料作成/説明伝達スキルを磨く秘訣となるのが"ライトニングトーク"です。

しかし、口頭でのコミュニケーションが当たり前になった環境では、それが一番スピード感があると感じているため、コミュニケーション方法を切り替えることが困難になります。コミュニケーション方法の切替に課題を感じていらっしゃる企業は、ぜひ"ライトニングトーク"による人材育成をお試しください。

1.ライトニングトークとは?

"ライトニングトーク(Lightning Talk)"とは、スライドを使った3分~5分程度のプレゼンのことです。最近、IT業界の交流会や勉強会で流行しており、略してLTと呼ばれています。Lightningは直訳すると稲妻、電光石火という意味です。

発表会やプレゼンというものは、話したいことを話せるだけ話す場合があり、聞く側にとっては結局何が伝えたかったのか分からないことがあります。3分~5分という限られた時間でプレゼンをするには、目標(伝える内容)を定めて、それに合わせて話す内容をよく練り、シンプルにしなければいけません。

話す内容をコンパクトに収めるためには、話すことについて詳しく知らないとできないですし、話す情報を取捨選択していく必要があります。この結果、短い時間で伝えたい内容を伝えるという説明力が身に付きます。

具体的には以下の6つのメリットがあります。

①伝える力がつく
②情報を整理する力がつく
③調査力が身につく
④分からないことを見つける力がつく
⑤人前で話す力がつく
⑥人から指摘されることに慣れる

2.ライトニングトークの文章構成のコツ

LTで話す内容は以下の4つになります。

①自己紹介(できるだけ短く)
②テーマの紹介
③LPで伝える内容
④まとめ

LTで話すテーマは、LTを行う目的にもよりますが、基本的には自由なことが多いです。と言っても、初めての方はテーマを決めることも大変だと思いますので、「自分の取り組み」や「おすすめしたいこと」などから考えてみると良いでしょう。例えば「自分が使っているツールの布教活動」、「とりあえずLTしたいから難しいことを言ってみる」でもいいと思います。

LTの構成をするときには、伝える内容(目標)を先頭と最後に持ってくるPREP(プレップ)法が役立ちます。PREP法とは。わかりやすい説明の構成を作るためのモデルです。「結論(Point)」「理由(Reason)」「事例、具体例(Example)」「結論を繰り返す(Point)」の順番で伝える文章構成のことです。人から「結局何が言いたいの?」「何を言っているかよくわからない」「ごちゃごちゃ話過ぎる」と言われたことがあるならば、ぜひPREP法を使ってみてください。

余談ですが文章構成には、SDS法「要点(Sammary)」「詳細(Details)」「要点(Sammary)」やDESC法「描写する(Describe)」「説明する(Express)」「提案する(Suggest)」「選択する(Consequence)」といったものもあります。

まずは、伝える内容(目標)を決めたあと、結論(Point)を作りましょう。結論から逆算して、何を話せば結論が伝わるかを考えるわけです。つい知識をひけらかしたくなり、余計な情報も話したくなるかもしれませんが、ぐっと堪えて話す情報を絞りましょう。

作成するスライドについては、文字数は出来うる限り少なくしましょう。視覚的にパッと見てわかるようなシンプルなものほど良いスライドです。スライドの内容をそのまま読むようなトークではなく、トークが主体で、スライドは話す内容についてイメージを作るための補助ツールとして使いましょう。

3.ライトニングトークで話すコツ

プレゼンテーションに不慣れな場合は、以下の4点を意識して話しましょう。

3分~5分の短い時間であるため、気持ちがあせりやすいですが、はっきりと聞き取りやすいスピードで話しましょう。
②緊張して、その場の勢いで話してしまうことがありますが、その場の思い付きで脱線しないように意識しましょう。
③緊張しないように、人の目線よりやや上を見て話しましょう。
④あまり聞かない単語だと、聴き手がうまく聞き取れない場合があります。スライドにPowerPointを使う場合は字幕を使いましょう。

クラウドホワイトボードの機能が充実している時代なので、スライドに使ってもいいかもしれません。話しながら書き込みができるので、Lightning感が出ていいと思います。

4.まとめ

ライトニングトークはIT業界では流行っていますが、DX人材を育成することを考えると、いずれは他業界にも浸透する可能性を秘めていると思います。
LTには以下の6点ものメリットがあります。人材育成に活用できるLTを社員育成に使ってみてはいかがでしょうか。

①結論から考える力をつけることで、伝える力がつく
②話したいことを話すのではなく、伝えるために必要な情報に絞ることで、情報を整理する力がつく
③伝えるために足りていなかった情報を調べることで、調査力が身につく
④相手に伝えるために不足していることに気づくことで、分からないことを見つける力がつく
⑤プレゼンテーションを通じて、人前で話す力がつく
⑥質疑応答の時間を別途設けることで、人から指摘されることに慣れる

当社はDXが遅れぎみな建設業において、積極的にDX推進に取り組んでおります。社員教育、社員評価についても日々検討を重ねており、先進的な企業であると自負しております。チャットツールを活用して、社内のコミュニケーションを活性化しているだけではなく、先進的なDX事例を学ぶ機会を設けております。それと同時に、ITが苦手な方についても活躍の場を提供しているため、アナログ人材とデジタル人材のどちらであってもご活躍頂くことが可能です。

DXを成功させるコツは、アナログ人材とデジタル人材の融和が秘訣です。ITツールを使ったコミュニケーションが苦手という方であっても、当社であれば活躍の場が提供できます。ぜひ、採用ページよりご応募ください。

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