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星野道夫さん写真展「悠久の時を旅する」世界はいつも繋がっていることを感じました
先日、写真家星野道夫さんの「悠久の時を旅する」写真展へ。
時間を忘れて大自然の世界観をたっぷり味わったら感動が言葉になりたかったみたいであふれ出しました☺️
星野道夫さんを教えていただいてからずっとこの日を待ちわびていました。
とても とても良かったです。
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途中で不意に込みあげてくるものがあって、それが何故なのか分からなかったのですが、きっと星野さんの世界観に多く触れているうち感極まったのだと思います。
写真に添えられている言葉も本当に素敵で心に響くものがたくさんありました。
中でも「いつもいつも、遅く生まれ過ぎたと思っていた。」という言葉から始まる文章は私の心を掴んで離さず、カナダのハドソン湾で撮影されたホッキョクグマの写真やワイルドストロベリーに霜が降りている写真、紫クロッカスやアザラシにリス、カナダの朽ち果てたトーテンポールの写真同様、何度もそこに戻っては読みました。
【いつもいつも、遅く生まれ過ぎたと思っていた。
かつてアメリカの大平原を埋め尽くしていたバッファローは消え、それと共に生きていたアメリカンインディアンも大地との関わりを失い、あらゆる大いなる風景は、伝説と化していった。人間は二十一世紀を迎えようとしているのである。
が、今、私の目の前を、カリブーの大群が何千年前と変わりなく旅を続けているのを見て、何かに間に合ったような気がしたのである。
カリブー極北の旅人 星野道夫】
他にもご紹介したい言葉がたくさん!
良いなぁと思われた方はぜひ写真展や星野さんの本を手に取ってみてください。
ワタリガラスの神話やエスキモーたちの日常、そして星野さんが一緒に旅をした仲間やパイロットとのお話も深くて すぐにはその場を離れられないくらいとても心に響きます。
私たちはきっと「こう生きる」と決めてそのように動けばその通りの人になる。
何を喜びとし何を大切にして生きていくのか。
どんな感情を日々味わって生きていきたいのか、そのささやかな思いを大切にして生きていけたら幸せ。他のことなんて必要ないんじゃないだろうか。私たちはあまりにそれ以外のことに必死に生きすぎてる そんな気がしました。
ご存知の方が多いと思いますが星野さんを少しご紹介すると大学生の頃に神田古書店街の本屋さんで『アラスカ』を購入。そこにあったエスキモーの村シシュマレフの空撮写真に魅せられたことがきっかけで1972年 20歳の頃にシシュマレフ村へ手紙を出します。
翌年にシシュマレフ村から返事が届き念願叶ってシシュマレフ村で3ヶ月エスキモーの家族と生活を共にすることに。
実際にやりとりをした手紙も展示されていましたが、星野さんの情熱あふれるかつ丁寧な言葉がそこには綴られていて、村長さんからのお返事も人間味あふれる温かいものでした。
大自然とかけ離れたような生活では、同じ地球でカリブーの大群が旅を続けているなんて思うこともありませんし、星野さんの写真を拝見するまで想像もできませんでした。
「僕らの人生にはもっといろいろな生き方を選択する機会がある、ということをいつかわかってくれたらと思っています。」という星野さんの言葉に、私たちは知らず知らずのうちに小さな世界の中に自分で自分を押し込んで、小さなものさしで自分を図り 生きているんじゃないかと感じました。
世界観に触れているうちに私も「動物や大自然と共生している人たちを見ていると、自然の営みと自分を切り離して考えられないようになっていた」という星野さんの言葉にそうだろうな そうなるんだろうな それが自然で本来のことなんだなととても共感しました。
写真展とても良かったです!
1枚1枚じっくり見て、まるで星野道夫さんの雄大な世界に入りこんだような素晴らしい時間でした。
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2022年5月にアラスカのご自宅から発見されたパノラマカメラや、中に装填されていたフィルムも特別展示されています。京都では今月末まで開催されていますのでお時間合いましたらぜひ星野道夫さんの世界に触れてみてください。
きっと自然とのつながり、離れていてもその大地と自分は繋がっていることを感じられるはずです。
帰り道、星野さんがもしご健在で 今の地球温暖化の状況を知ったらどんなことを語られるのか、とずっと考えていました。
これからの子供たちに少しでも良い環境を渡していけるよう、祖先から受け継いだ大切な環境を私たちがまず守っていくこと 地球を愛おしいと思う気持ちを行動へ、継続しながら他にもできることを考えていこうと思いました。
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