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反差別デモについて考えること

初めての記事ですが現在最も話題になっているであろう問題を取り上げてみたいと思います。それは、世界(特にアメリカ)で話題になっている「反差別デモ」に関してです。どうしてデモが世界各国で起こっているのか、どうして一部が暴徒化しているのか。そして人種差別とはなんなのだろうか、ということについて改めて考えてみようと思います。

発端と経過

2020年5月25日、アメリカミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis, Minnesota, US)にて白人警官が手錠をかけられた黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんの首を膝で8分以上抑えつけ、男性が死亡するという事件が起こった。彼は首を抑えられた状態で「膝が首に。息ができない…ママ、ママ」と懇願していた。通行人が撮影した映像には、フロイドさんの声が徐々に小さくなり、警官らが「起きろ、車に乗れ」と言っても反応しなくなった様子が収められていた。
https://www.afpbb.com/articles/-/3285171

また、現地の検視官は1日、正式な死亡検案書を公表し、殺人と断定。死因は「法執行官の抑圧、拘束、首の圧迫による心肺停止」だという所見を示した。
https://www.bbc.com/japanese/52887250

彼の死の翌々日、ロサンゼルスで抗議活動が始まる。
https://thehill.com/homenews/state-watch/499863-protestors-demonstrating-over-george-floyds-death-block-la-freeway

当初は暴動もなく至って平和だった抗議活動は日を追うごとに過激さや暴力性を増し、トランプ大統領は抗議活動が暴徒化したのはANTIFA(Anti-Fascism)が煽動しているからだとして、テロ組織に指定すると表明し、軍隊を派遣して鎮圧をはかっている。
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1267129644228247552?s=20


以上、時系列でみると如何に大変なことが大国で起こっているかがわかります。さらに、これが欧州諸国や極東である日本でもデモが発生しています。

「黒人の命守れ;大阪でデモ行進 千人結集、日本にも人種差別(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/article/69228


差別とは?

では、そもそも「差別」とはなんでしょうか。
wikipedia には「特定の集団や属性に属する個人に対して特別な扱いをする行為」と記されています。また、国際連合は「差別には複数の形態が存在するが、その全ては何らかの除外行為や拒否行為」と定めています。
考えてみると我が国日本でも過去から行われてきました。そして現在でも、部落差別をはじめとしてまだ根強く残っている問題があります。世界に目を向けると、女性蔑視(女性差別)をはじめ、性的マイノリティに対する差別、身分による差別など、人種差別だけでなく様々な問題が現在でもなお山積みにされています。
特にこの記事で述べているアメリカにおける黒人差別に関していうと、新大陸時代、白人はアメリカに安価な労働力として黒人を連れて行ったこと、そして農地を開拓させその利益を吸い上げたことに大元の原因はあります。彼らは人間ではなく、奴隷すなわち労働力としか認知されなかったことで彼らに対する差別が強まったと考えられるのです。後に大統領になったリンカーンが奴隷を開放する宣言を出しますが、一世紀以上経った今でも黒人は貧困、犯罪の上昇、就職機会の減少等の社会的差別や格差を受けています。
これらは当然早急に解決しなければならない問題であると考えます。誰もが平等で最低限度の文化的生活を送ることができる権利を持っているのですから。


まとめ

ここまで、アメリカを発端とした黒人差別に関してみてきました。
言うまでもなく私は日本国籍を持つ日本人です。加えて、海外に住んだ経験はありません。ですから、部外者である私が何か言うのはおかしな話であることは分かっています。ただ、だからと言って目を瞑って全く見ないことにできる問題ではないとも思うのです。
差別は過去のものではなく、今でも根強く残っています。江戸時代の士農工商の外に置かれた穢多非人や、特定の場所に住んでいることによる差別(部落差別)、現代日本でも少しずつ認められつつあるLGBTQ の問題。それらを解決する為には、国際社会が国境や言葉の壁を越えて協力しあうことが重要です。その第一歩として、相手によりそい、理解し(理解しようと試み)、そしてよりよい世界を作っていく為にはどうしたらいいか、互いにいがみ合うことなく常に考えていく必要があると思います。
解決まで長い道のりですが、一日でも早くこれらの差別がなくなり誰もが平等に幸せになれることを願います。


長々と読んでいただきありがとうございました。
意見・感想等ありましたらコメント頂けると幸いです。

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