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【Vol.21】 声優になるということ🔶 !!重要!! アフレコ現場のマイクワーク 🟦 スカイ@わくわく塾

「自分軸クリエイター」のスカイです🥰
声優になりたい ”あなた” を応援します✨

先週は【新人声優の 収入事情とは】 をお話しました。
先週の記事はコチラから ↓ ↓

今週は【 アフレコ現場のマイクワーク 】について書いてみたいと思います✨

皆さんも大好きな「アニメ」「海外映画」

アニメ二はもともと声が入っていませんよね?
人気の海外映画も、最初は映画が製作された国の母国語かと思います。

日本語で違和感なくアニメや 海外映画を集中して見られるのは、声優が演技をしてキャラクターや、登場人物に命を吹き込んでいるからです。

その「命を吹き込む作業」というのが アフレコ現場になります。

今日はそのアフレコ現場における「マイクワーク」についてお話してみたいと思います。


🟢そもそもアフレコって何?


皆さん、アフレコって分かりますか?

アフレコは、アニメーションや海外映画などの映像作品に「声を吹き込む作業」のことをいいます。

映像に合わせてセリフを録音し、リップシンク(キャラ達の口の動きに合わせた演技の音声)を録音するのがアフレコです。

アフレコは、アニメーションで言うところの、最終段階の仕上げになるので、とても責任重大な作業となります。

このアフレコがうまくいくかいかないかで、作品が当たるか当たらないかが決まる。といってもいいくらい失敗できない作業です。

声優がキャラクターに「感情や個性を吹き込む」重要なプロセスであるアフレコ。

アフレコ現場では高性能のマイクが使われており、収録では【マイクワーク】と呼ばれるいわゆる「マイク争奪戦」が起こります。

声優にとって「マイクワーク」は重要なスキルの1つとも言えます。

アフレコ現場では一体どうやってマイクワークを行っているのか?を見ていきましょう✨


🟢アフレコ現場でのマイクワーク


アフレコ現場でのマイクワークは、声優にとっても重要なスキルとなります。

何故なら、自分のキャラクターが画面で話し始めるのに声が入ってこなかったら…。
一旦、現場の録音を止めて録り直しになってしまうからです。

ベテラン声優が止めるならまだしも、駆け出しの新人がたったひと言なのにマイクに上手く入れず止めてしまったら…。

と、考えただけでゾッとします。

新人のころは、主役級の大きな役をもらわないかぎり、マイクは空いている場所を自分で探して入らなければなりません。

新人の声優さんが何におののくのかって、実は演技以上に、この現場のマイクワークが上手くできるか?!におののくことが多いかと思います。

🟢マイクワークのチェック


アフレコの現場では、通常3~4本のマイクが用意されています。

アニメの絵が回りだすと、声優は入れ替わり立ち替わり、色々なマイク前で演技をし始めます。

主役級で出番が多い声優には、固定でマイクが決まることも多く
「一番左のマイクに入ります。」
と主役級の声優がなったら、基本、他のマイクが空いていない限りは、あまり使わないような 暗黙の了解 があります。

自分のセリフ前後に何人ものキャラクターがセリフを言う台本だと、声優が入れ替わり立ち替わりマイクの前で演技するのですが…。

最初は「どのマイクに入っていいのかサッパリわからない!」ことでプチパニックを起こすこともしばしば。

運良く空いているマイクを見つけて、テストの時に入れたら、台本に自分で決めたマイクナンバーを振っておきます。

①②③④
とマイクが立っていて、③に入った。

と、自分のセリフの上や、数個前のセリフ近辺にも ③ と書いておきます。

自分の出番がくる3つくらい前のセリフで ③のマイク近辺にいるようにします。

もし、前に③を使っている声優がいる場合は、その声優が右側・左側のどちらに抜けてくるか?も分かっていると、ぶつかる可能性も低くなります。

大多数の戦闘シーンや、大勢が話すシーンですと、1つのマイクの左右に声優がスタンバっておいて、自分の演技の時には「マイクの中心を意識」して顔だけマイク前に入れてセリフを言う、など とても大変なマイクワークになることもあります。

自分の順番がきたら、スムーズにマイクに入り、しっかり演技はするけれど、演技が終わり次第!速やかにマイク前から去る。

次に、同じマイクに入らないといけない声優への気遣いや、他のマイクの取り合いで上手くいきそうにない時には、自分が他のマイクに入る配慮も必要になってきます。

しかし、ここで気をつけてもらいたいのは、テストの時に③に入ったけど、実は②の方がスムーズそうだ!となった時です。

テストで入ったマイクに基本的には本番でも入るのがルールなので、急に自分勝手に本番で変えてしまうのはご法度です!

もしマイクを③から②に変えなくてはいけない理由がある場合は、必ずテストが終わった時に、自分のセリフ近くの共演者たちと話をしてから、音響監督や必要なスタッフさんに提案するようにして下さい。

アフレコはチーム戦です。

スムーズなチーム戦が繰り広げられるか?!
これが新人にとっては最初のつまづきポイントになるかも知れません。


マイクワークができないと
プロ声優でやっていけない


🟢ノイズを避ける技術を身につける


🔶服装(特に素材)に注意する


収録時の服装には注意が必要です。

現場のマイクは高性能マイクなので、色んな音をひろってしまいます。
服の素材によっては、動くと音が出ることがあります。

シャカシャカした素材だと、立ったり座ったりするたびに「シャカシャカ…」と何かが音に入ってくる。となって録り直しになってしまいます。

柔らかい素材で、布の音が出にくい服装を心がけましょう。

🔶アクセサリーに注意


「アクセサリー」も音を出す可能性があるため、外しておきましょう。
とにかく、動いた時に音が出るものは身に着けない。
が大鉄則となります。

おしゃれよりも優先すべきは「作品のクオリティー」であることを忘れないようにしましょう。

🔶台本をめくる音に注意


台本をめくる音(ペーパーノイズ)にも注意しないといけません。

自分の役のセリフが台本のページをまたぐ時は、セリフの続きを書き移しておきましょう。

近くの声優が演技している側でページをめくったり、自分のマイクの近くでめくるのはご法度です!

必ず、マイクからなるべく遠ざけて台本のページをめくるようにしましょう。

🔶リップノイズ(唇の音)に気をつける


プロ声優さんなら みなさん習得済みの技術となっています。

リップノイズというのは、セリフを喋った時に唇が当たってペチャペチャ音が入ってしまうノイズのことを言います。

プロの声優さんは、リップノイズが入らないように演技をしているのです。

高性能マイクはすべてを拾ってしまいますので、このリップノイズがある人は好まれません。

同時に「マイクを吹く」とよく言われますが、マイクに息を吹きかけてしまうと、これもノイズになります。

どんなに演技が激しくても、リップノイズを入れたり、マイクを吹かないような技術が必要になります。
(あえて演技としてリップ音を入れるなど、効果的に使う場合は別とします。)

🟢台本の持ち方


台本は 声の先に置くのはやめましょう。
声の返りがマイクに入ってしまうことがあるからです。

マイク回りの先に置くというよりは、マイクの左右のどちらかに台本を振っておき、どちら側に持っていても演技ができる体勢がとれるように訓練しておきましょう。

ー画面ー
①②③④

①のマイクに入る時は、右側に台本を持っている方が画面を見るのがスムーズになりますし

④のマイクに入る時は、左側に台本を持っていると、画面と台本を一直線に見ることができます。

今回は書いていませんが、台本には映像チェックの際に「タイム」と呼ばれる「自分のキャラクターが話している尺」をはかる時間が回っています。

このタイムを取るのも、非常に大事な作業になってきます。

アフレコのタイム
「01:33:56:12」とセリフ始めが表示の場合
1時間 33分 56秒 12フレーム
と読みます。
実は この細かい時間を声優はチェックして、出トチリ(出遅れること)がないようにしているのです。

声優は自分の勘だけでセリフのタイミングをピッタリ合わせているのではなく「タイムを駆使」して、タイムを台本に書いておき、キャラクターが見えない演技の時も、このタイムがあるからタイミングを計って演技ができるのです。

台本を画面と反対に持っていると、タイムやセリフを確認する作業のフリ幅が大きくなり、トチる可能性が増えるわけです。

画面➤台本➤自分
は、できる限り一直線になるように工夫します。

臨機応変に自在に台本をあやつれるようにしておきましょう。
そうすることで、現場でビクビクしなくてすみ、演技に集中できてくるかと思います✨

🟢自分が入るマイクのチェック


基本的に、大体3つくらい前の人のセリフの時に「マイクに入る」ことを目指します。

しかし、セリフの回転が早かったり、そもそも1人1本のマイクでは足りない場合は、前述した通り2人で同時に1本のマイクに入る。

など、本当に現場での臨機応変が必要となります。

器用にそれがこなせるか、不器用でマイクワークに戸惑うか。
同じ演技ができる新人なら、間違いなく「器用にマイクワークができる新人」が重宝されます。

このように、マイクワークは新人声優にとって重要項目となるのはおわかりいただけたでしょうか?

現場に入ったらすぐに当日の「マイクの本数を確認」し、自分のセリフの前後のマイクワークはどうなっていきそうか?の予想を立てます。

自分のセリフのマイクワークが困難そうな場合は、セリフ前後の共演者に先に話を持ちかけて、打ち合わせをしておくとスムーズです。

中堅の声優さんなどは、現場にきたら速攻、自分が入る時に気になる前後の共演者とマイクワークの打ち合わせをサクッと終わられているのが分かるかと思います。

そして、絶対に忘れてはいけないのが【テストで入ったマイクがどれだったか】を、必ず台本に書いておきましょう!

家で練習してイメージしていたマイクワークとテスト時のマイクが違った場合、次のセリフがあるからと、他のマイクに入ってしまう。

すると、気がつくと
「あれ?このセリフはどのマイクに入ったっけ?」
と超絶 焦ることになります。

自分が入ったマイクすら把握できていない素人。
と思われないように、必ずマイクが予想と違った時は すぐ書けるように工夫しておきましょう。

🟢重要なのは「演技」です!


マイクワークはとても大切ですが、最も重要なのはもちろん【演技】です。

新人声優にありがちなのは、マイクワークが上手くできた!ってことに一喜一憂してしまうこと。

マイクワークはできて当たり前、そして何より、演技もできて当たり前なのです。

マイクの中心のスイートスポットに向かって、数秒という「ごく短時間」で演技をMAXでやって、マイクから去る!!

マイクワークもダメ、演技もダメでは、二度と使ってもらえないと思って、中途半端なことは絶対に避けましょう。

アフレコ現場でのマイクワークは、慣れていくことで自然にできるようになってきます。

周りに気遣いができる声優であると同時に、マイクワーク命!としっかり学生のうちに習得して「演技」に集中できる自分になるため、日々の練習でも意識して実践してみてくださいね!

🔴まとめ


いかがでしたでしょうか😂

「声優はマイクの前で演技ができればいい」

これは大きな間違いで、様々な気遣いと頭の回転がないと「演技にすらたどり着けない」が大正解!なのがおわかりいただけましたでしょうか。

マイクワークに気を取られることが多いのですが、そんな中で「一瞬で役になりきり、しっかりとした演技をしなくてはならない」これが気軽にできるまで修練できるか?

これが本当に大切な鍵となります。

キラキラして見える裏側には、新人の時に様々なことを身に着けて、コミュニケーションもとれる優秀な人材でないと、声優として生き残れないのがよくお分かりになるかと思います。

アニメや海外映画のアフレコをしたい人は、学生時代にメチャクチャこのマイクワークをやっておいた方がいいと思います。

いざ、プロ声優になって現場に呼ばれたけど、学生時代に数回しか、しかも優しい教材用の台本で練習しただけ✨では、到底、使い者にならないということはお分かりいただけたかと思います。

プロ声優として呼ばれる=プロ
なのです😂

甘えた考えは一切 捨てて、しっかりと戦略を立てて勉強してみてください。


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